第142回:運転中、運転後に右股関節周りが痛い
1: 運転中の痛み
運転中や運転後に右側の股関節周りや
太ももが辛くなる方、居ませんか?
車の運転と言っても
シートの位置や角度、
ひじ掛けを使う、使わないなど、
人によって姿勢は様々ですね。
その中で運転中や運転後に
右股関節や右太ももが
辛くなるという女性の方は
下記の姿勢をしている場合が多いです。
①右かかとが浮いている
②ブレーキを踏む時につま先が内を向いている
今回は上記2つについて説明していきます。
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2: 右かかとが浮いている
来院される女性の方で、
アクセルやブレーキペダルを踏んでいる時に
かかとは浮いていませんか?
と質問をすると、分からない方が多いです。
そこで、右の股関節周りが辛い方の場合、
車まで行って、運転姿勢を確認してみると、
やっぱり、かかとが浮いていることが多いです。
ブレーキを踏む時にかかとが浮いている方
アクセルを踏むときにもかかとが浮いている方
がいらっしゃいます。
(アクセルのみという方はいません。)
かかとが浮いているということは、
足を持ち上げ続けているということです。
勿論、ペダルに足を置いているので、
100%持ち上げている訳ではありませんが、
足を持ち上げる筋肉は緊張し続けています。
試しに椅子に座った状態で
右足を浮かしみると、
太ももや鼠径部付近が固くなります。
股関節痛の原因です。
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3: つま先が内に向いている
ブレーキを踏む時に
つま先が内を向いている方がいます。
そうすると膝も内を向いている為、
内ももや鼠径部付近の筋肉が
緊張します。
これも股関節痛の原因です。
股関節痛の主な原因は4つです。
・片側体重(座っている時)
・鼠径部を縮めているor力を入れている
・膝を内に向けている
・上半身を捻じっている(座っている時)
ブレーキの時につま先が内を向いていなくても
膝が内に入っていれば、これも
股関節痛の原因になります。
まずは、自分の足がどのようになっているか
確認してみましょうね。
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4: 股関節の負担が少ない運転姿勢
①シートをハンドルに近づけます。
シートが遠いことで、かかとが浮いている方が多いからです。
②かかとの位置をブレーキペダルよりにします。
かかとがアクセル側だと、どうしてもブレーキを踏む時に
つま先が内を向いてしまう為。
③ブレーキペダルを足裏全体ではなく、親指側で踏みます。
ブレーキペダルを足裏全体で踏もうとすると、
どうしてもかかとが浮いてしまいます。
これは停車中に繰り返し練習するしかありません。
ただ、それでもどうしても足裏全体で踏まないと
怖いという方もいらっしゃいますので、
そのような方は、足裏全体で踏んだ後に、
かかとを床に着けると良いです。
信号待ちの間でも負担を減らせますので。
④かかとを着けたまま、つま先を外に向けて、
アクセルペダルを踏みます。
なるべく、かかとが着いている状態で、
膝が外を向いていると、
股関節の負担は減ります。
練習をして慣れるしかありませんが、
股関節が痛い方は、是非、チャレンジして下さいね。
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