第138回:かかとの意識で体の負担を減らす方法
1: 歩く時
歩く時に足音が出る方いませんか?
足音が出るということは、
足が床につく時の衝撃が大きいということです。
よく、膝を伸ばしてかかとから床につけた方が
良いと言われている方もいますが、
負担の観点から言うと、
やはり、体の負担は大きいです。
膝を伸ばした状態で足をつくと
足をつく衝撃を逃がせないし、
かかとからつこうとすると、
ふくらはぎや足首周りに力が入ります。
痛める箇所は、人によって異なりますが、
足首、膝、股関節、腰などが
辛くなってくる方が多いです。
ですから、どこからつくかを意識せず、
膝を伸ばさずに足を床につけます。
そして、つける時に、かかとを
後ろに引かれているイメージを持つと
歩く時の衝撃が減ります。
コラム一覧に戻る
2: 中腰
前屈で実験すると分かりやすいのですが、
つま先側に重心を乗せて前屈した場合と
かかと側に重心を乗せて前屈した場合を
比べてみて下さい。
つま先側に重心を乗せると、
足や腰に力が入り、前屈し辛くなるのが
分かると思います。
重心のかける位置によって、
同じ姿勢でも体の負担は減ります。
同じことが中腰にも言えます。
例えば、顔を洗う時の姿勢です。
普通に顔を洗う時の腰の状態と
かかとを後ろに引いているイメージで顔を洗う時では、
やはり、足、お尻、腰の負担が違います。
中腰になる時は、かかとを
後ろに引き続けるイメージを持つと
かかと重心になって、体の負担が減ります。
コラム一覧に戻る
3: 両手で物を持ち上げる
両手で物を持ち上げる時に
皆さん、足を踏ん張りますよね。
足を踏ん張っていますから、
繰り返していると、
膝、足がパンパンになり、
痛くなる場合もあります。
これを足裏を後ろに引き続けるイメージで
同じように持ち上げてみて下さい。
足にはあまり力が入らないまま、
持ち上げることが出来ます。
不思議な感じですが、
表面の筋肉に力を入れなくても
体の筋肉が連動することで、
体は凄いことができます。
地面に力をぶつけないということが
ポイントです。
コラム一覧に戻る
4: 手を伸ばして物をとる
立っている状態で
手を伸ばして物を取ることは
多々ありますよね。
下の物を拾う場合、
台所で調味料などを取る場合、
冷蔵庫や冷凍庫から
食材を取り出す場合など。
そのような時に、やはり足や腰に
力が入ります。
こちらも手を伸ばそうとすると
つま先側に重心が乗ります。
すると、足や腰に力が入ります。
ですから、かかとを後ろに引き続ける
イメージを持ちながら、手を伸ばすと、
重心はかかとになりますので、
足や腰に力が入りにくいです。
足に力が入るな~と気付いたら、
是非、かかとを後ろに引き続ける
イメージをしてみて下さい。
コラム一覧に戻る