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日常生活 改善コラム

毎月更新!太田 整体 4コマ

前屈が全然出来ない・・・

1: 前屈

前屈

社会人になると運動をする機会が減り、
前屈運動をしなくなりますよね。

そして、気付いて前屈をしてみると、
昔は、床まで指が付いたのに・・・。

こういう方、多いですよね。

ひどい方は、床から20cm以上
指先が離れている方もいます。


運動していないから
身体が硬くなってもしょうがないと
諦めるのも一つですが、

さて、どこが硬くなったのでしょうか?
何が原因なのでしょうか?

簡単に説明していきますね。


2: 前屈のやり方

そけい部を押さえて前屈

前屈の目的は膝裏ともも裏のストレッチです。

よく見かけるのが、
指を床に着けようと意識して行う前屈です。

腰から曲げる為、腰のストレッチになることがあります。
これは、本来の前屈ではありません。


本来の前屈(もも裏を伸ばす)をする為には、
そけい部(ももとお腹の境目)に手を置き、
手を挟む(そけい部を折りたたむ)意識で前屈しましょう。

すると、床と指の距離が近くなる方も多いです。

ただ、このやり方でも床と指の距離が
20cm以上離れている場合は、
ある筋肉が固まっています。


3: 前屈に影響する筋肉

大腰筋、腸骨筋

<影響部位①>
前屈が硬い人は、
・ふくらはぎ
・膝裏
・もも裏(ハムストリングス)
が固くなている場合が多いです。

ふくらはぎやもも裏の筋肉は、
膝関節を跨いで付着している為、

筋肉が縮んで伸びない場合は、
前屈する時に膝が曲がるのが特徴です。

人によっては、立っている時や仰向けの時も
膝が伸びず、曲がったままの方もいます。


<影響部位②>
そけい部付近の筋肉が固くても
そけい部をきちんと折りたためない為、
前屈で深く曲げられない場合があります。

座っているときに、
膝を抱えようとしても、
胸まで膝を抱えられない方は、
そけい部付近の筋肉が固いです。


<影響部位③>
太ももが内に捻じられている方も
前屈がし辛くなります。

足を内に捻じっていたり、
内に倒している方は、
自然に太ももが内に捻じられています。

内股の方、
膝と膝を合わせて座る、立ち上がる、
横座りやペタンコ座りなどを
日頃からしている方です。

実際に確認すると前屈のし辛さが分かります。
普通に前屈した後、
いつもよりつま先を内に向けて
前屈してみて下さい。

太ももやお尻が張って、
前屈がし辛くなります。


<影響部位④>
骨盤の内側から太ももの内側に付着している
腸骨筋(ちょうこつきん)です。

腸骨筋は、そけい部付近の筋肉でもあり、
大雑把に言えばお尻側(実際は骨盤の内側)の筋肉でもあります。

腸骨筋のお尻側が固くなると、
前屈を邪魔します。


<影響部位⑤>
お尻の筋肉が固すぎても
前屈を邪魔します。

お尻の筋肉はいくつもありますが、
太ももの骨の頭(大腿骨頭)と骨盤や
太ももの骨の頭(大腿骨頭)と仙骨に
繋がっています。

骨盤の動きを邪魔する為、
前屈がし辛いです。


4: 日常生活で避けてほしいこと

正座の前傾

①膝裏を縮め続けない
膝裏を縮め続けると、伸びない為、
前屈にもろに影響します。

あぐら、正座、体育座り、しゃがむ
椅子の下に足を引く姿勢などを
10分以上続けると固くなってきます。

正座した後、立ち上がると
膝が伸び辛いですよね。

更に上記の姿勢(膝を90度より深く曲げた状態)で
上半身を前傾させると、更に固くなります。
要注意です。


②腰を反らせない
腰を反らせる姿勢は、
お尻と腸骨筋(お尻側)、腰付近の筋肉を
縮めて固めていますので、
前屈した時に伸び辛くなります。

腰を反らせて座る、立つなどを
10分以上続けると固くなってきます。
猫背の姿勢を避け、良い姿勢をしているつもりが、
どんどん体を固くしてしまいます。


5: 前屈が全然できない方の施術例

前屈で腰が痛い

ぎっくり腰をしてから2年以上、
前屈をしようとすると、
腰にピキッと痛みが走る為、
ほとんど前屈しない状態で
過ごした来院者さんがいました。

床のものを拾う時は勿論、顔を洗う時の中腰も
怖くて出来ません。

ですから、上半身を立てたまま、
膝を曲げてものを取る、顔を洗うという
日々です。

接骨院や整体に通うが改善されず、
将来が不安で不安でたまらないそうです。

前屈以外の動作はほとんど普通にできる為、
怖がりすぎだと言われ、辛さが他の人には
分かってもらえず、当院に来院されました。


6: 腰回りの負担

イスの座り方

前屈系で腰が辛い人は、
腰を反らして座っている方が多いです。

猫背やおじぎをする動きだと
腰にピキッと走る為、
腰を反らして、ピキッとくる姿勢を
避けています。

この姿勢がとても曲者で
悪循環に陥ります。

腰を反らせている為、
仙骨、お尻、腰周りが固まるのは
なんとなく分かると思いますが、

更にそけい部、骨盤の内側に付着している筋肉、
お腹の奥を通っている筋肉も固くなります。


7: 足への負担

前屈系で腰が辛い人は、
上半身を立てた状態でしゃがんだり、
立ったりすることが多いです。

腰を前後に一切動かさないように
ふくらはぎ、もも、もも裏の筋肉は
パンパンになります。

更に歩く時も腰を動かさないようにそっと動く為、
太もものみを使うようになります。

普通であれば、体全体が動きながら、
骨盤の内側の筋肉、お腹の奥の筋肉が
太ももを上げるのですが、それが出来ません。

すると、太ももがどんどん重くなります。

痛みをかばうことで、色々な所に
負担をかけてしまいます。


8: 改善方法

もも裏の体操

自分の力だけで全部改善するのは難しいですが、
少しでも自分の力で改善する手段を説明します。

①イスの座り方を変える
・足をあぐらっぽく(足首よりも膝を外)して座ります。
⇒そけい部の力が抜けます。

・腰の力を抜いた状態から、息を吸ってろっ骨を少し上げます。
⇒腰回りの力が抜けます。

②そけい部の緊張を改善する体操
・段差が30cm位になるようにイスの下に
ジョイントマットを重ねた状態でイスに座り、
そけい部に指先を当て、膝を外に外に揺らします。
(指の当てる位置は、3ヵ所程)(1ヵ所、20回)
(片足づつ、行って下さい。)

③仙骨回りを改善する体操
・イスに座った状態で
グーにした両手で仙骨(お尻の上の部分の真ん中)を
前&上に誘導しながら、痛みの無い範囲で、
前屈、まっすぐを繰り返します。

④もも裏を改善する体操
・イスに座った状態で
丸めたバスタオルをもも裏の下に垂直なるように入れ、
足を伸ばし、少し上半身を前傾させ、
足を外に外に揺らします。
(3ヵ所)(1ヵ所20~30回)
(片足づつ行う)

少しでも前屈がしやすくなると思いますので、
是非、試してみて下さいね。


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