第123回:気付かないうちに固まる部位のストレッチ
1: ストレッチ
ストレッチと聞くと
どのストレッチも体に良いと思いがちですが、
実はそうではありません。
筋肉は伸ばされ続けて緊張している場合と
縮み続けて緊張している場合があります。
猫背の人は首の後ろや背中の筋肉は
伸ばされ続けて固まっていますね。
逆にお腹側は縮み続けて
固まっています。
ですから、縮んでいる筋肉を
ストレッチするのは良いですが、
伸ばされて固まっている箇所は、
筋肉を伸び縮みさせた方が
実は良いです。
今回は日頃からストレッチをした方が
良い部位とストレッチの方法を
ご紹介します。
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2: 手首
手首は、下記の動作によって
固まりやすいです。
○指で押し続ける動作
・ボタンを押し続ける
・頭を指を立てて洗う
・マッサージ など
○手の平を開いて、支えている動作
・赤ちゃんの抱っこ
・引っ越しの荷物運び など
<手首のストレッチ>
・手首を曲げ、もう片方の手の平で
手の甲を押さえる(10秒)
・手首を反らし、もう片方の手の平で
手の平を押さえる(10秒)
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3: 脇
脇は下記の動作によって
固まりやすいです。
○脇を締め続ける
・肘を曲げて、丸まって寝る
・体の前で手を組む
・ドライバーや工具を外捻じりする
・重いものを持つ
・赤ちゃんを抱き続ける など
○肘を引く動作
・遠い所の部品を手前に持ってくる など
<脇のストレッチ>
・立った状態で、片腕を上げ、
脇が伸びる方向に、壁に寄り掛かる(10秒)
(寄り掛かる角度を変えるのも良い)
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4: 胸
胸は下記の動作によって
固まりやすいです。
○肘が体の横から離れている姿勢
・腕を組む
・肘をつく
・PC
・スマホ
・読書 など
○体の前でものを持ち続ける
・スマホ
・本 など
<胸のストレッチ>
・手を頭の高さに上げて、
手の平を壁に付け、
体は手とは別の方向に向ける
・腕を横に伸ばし、
手の平を上にして、
肩と水平に後ろに持っていく
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5: 膝裏
膝裏は下記の動作によって
固まりやすいです。
○膝を縮めている姿勢
・正座
・あぐら
・椅子で足を引く
・中腰
・しゃがむ
・丸くなって寝る
・膝を抱えて座る
上記の姿勢で上半身を
前傾させると更に固まりやすいです。
<膝裏のストレッチ>
・伸脚
・椅子に座り、足を伸ばし、
お皿付近を90度方向に両手で押し続ける
(10秒)
おまけで腰が固まりやすい方は、
立った状態で腰を回すのが良いです。
なるべく大きく回すと、
骨盤の内側の筋肉もストレッチされます。
私たちは、大人になるにつれ、
同じ動き、同じ姿勢しかしなくなる為、
知らないうちに固まっていきます。
伸脚も何年振りかに行うと
膝裏が痛いほど伸ばされ、
固まっている事が実感できます。
是非、日頃から上記のストレッチを行い、
固まるのを予防しましょう!
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