第122回：歩く時の着地は「かかと」？「つま先」？
1： 歩き方についての質問
歩き方を意識して歩いている方は、少ないと思いますが、
ＴＶや雑誌、Youtubeなどで歩き方の説明を
目にした方は多いと思います。
当院では日常生活について
結構、アドバイスをしますので、
「歩き方はどうすれば良いですか？」
「かかとから着いた方が良いですか？」
「つま先からですか？」
「大股で歩く方が、良いですか？」
など、聞かれることも多いです。
そこで、私は当院のおすすめの歩き方を
説明する前に、目的によって、
歩き方が変わることについて説明します。
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2： 目的
モデルさんが歩く時は、衣装やモデルさんが
綺麗に見えるように歩きます。
強い人に憧れている人は、
自分を強く見せるように歩きます。
ダイエットが目的であれば、
心拍数が上がるように早歩きをします。
足腰を鍛えるのが目的であれば、
早歩きで大股で歩こう、
坂道や階段を歩こう
などとなります。
といった感じで、
目的によって、歩き方が変わります。
ですから、皆さんが知っている
歩き方の情報が間違っていて、
私が伝える歩き方のみが正しい
と誤解しないで下さい。
当院で伝える歩き方は、
あくまでも体に掛かる負担が
少ない歩き方です。
ですから、ＴＶや雑誌などで
言われている歩き方とは
異なります。
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3： 負担が掛かっている歩き方
普段の歩き方を見直す上で
負担となっているかどうかの目安を
お伝えします。
目安は３つです。
・体のどこかに力が入っている
・地面からの衝撃（振動）がある
・足音がある
大股で早歩きをすると、
腰、お尻、足に力が入っていることが分かります。
普通に歩いていても
腰を反らせて（腰に力を入れて）いる方がいますが、
腰に力が入っています。
振動に関しては、腰の真ん中を手で触って歩くと
振動が分かりやすいです。
足が着地する度に、振動が伝わります。
足音は、室内で靴を抜いた状態で歩くと
よく分かります。
分からない場合は、振動がある＝足音がある
と思ってもらってよいです。
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4： 負担の少ない歩き方
負担というのは、柔らかく使われていない関節周りに
特に掛かります。
ジャンプをして着地をすると分かりやすいです。
着地の際に足首を固くしていると、
足首から頭まで衝撃が届きます。
膝を固くしていると、
膝から頭まで衝撃が届きます。
逆に膝を上手に柔らかく使えれば、
足首も自然に柔らかく使え、
着地の衝撃を大幅に減らすことができます。
更に股関節を柔らかく使えれば、
更に衝撃を減らすことができます。
ですから、関節（関節周りの筋肉）を
柔らかく使うというのが一つポイントになります。
その為に意識するポイントがいくつかあります。
・膝を伸ばし切らず、常に若干曲げて歩く
・足音をさせないように歩く
又は割れやすい氷の上を歩くように足を着地させる
・腰を押されるように歩く
又は自転車の後ろを持っていて、
自転車に引っ張られているように歩く
・足を前に出そうとせず、少し上げるだけ
最終的にはすり足となり、
かかとから着地しているのか、
つま先から着地しているのか
意識しなくなります。
少し練習が必要ですが、少しでも
負担の少ない歩き方を分かって頂けると
嬉しいです。
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