第120回:膝の内側の痛み
1: 膝痛
膝が痛い方も多いですよね。
高齢になればなるほど、多くなります。
膝が伸びなかったり、曲げられなかったり、
O脚になったりと、だんだん膝が変形して
固まってくる感じです。
そして、痛い箇所は人それぞれです。
どこに負担が掛かっているのかで
変わってきます。
痛い箇所は、
・膝の内側
・膝の下側
・膝の上側
・膝の外側の下側
・お皿全体
・膝裏
です。
これらが複合している方も多いです。
今回は膝の内側の痛みについて
ご紹介します。
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2: 病院では
病院ではどの箇所が痛くても、
まずレントゲンを撮ります。
そしてほとんどの方が言われるのが、
変形性膝関節症です。
本当にO脚で、
変形している場合もありますが、
変形していなくても言われる傾向にあります。
続けて言われるのが、
軟骨(半月板)がすり減っているからね。
年だからしょうがないよ。
体重を減らして下さいね。
などです。
治療は、痛み止めの薬、ヒアルロン酸の注射、
水が溜まっている場合は、水を抜きます。
最終的には手術を選ぶ方もいます。
ここで知っておいて欲しいことがあります。
病院では筋肉に目を
向けていないことです。
レントゲンやMRIでは、
筋肉の状態は分かりません。
だから、病院では、余り
筋肉について話をしません。
でも、ほとんどの場合、
痛みを感じているのは
基本、筋肉です。
是非、覚えておいて下さい。
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3: なぜ内側が痛くなるのか?
よく半月板がすり減っているからね。
と病院で言われますが、
実は半月板は痛みを感じません。
痛みを感じていたら、
すり減っている間、
痛みを感じます。
あとは半月板がなくなって
骨と骨がぶつかって痛いのよ。
という方もいます。
骨と骨がぶつかると
極端に可動範囲が狭まります。
スムーズには動きません。
痛いけど歩ける方は、
基本的に骨と骨はぶつかっていませんので
安心して下さい。
膝の内側が痛いということは
簡単に言えば、
膝の内側の筋肉に負担を掛け続け、
筋肉の弾力性がなくなった結果です。
ですから、
膝の内側に掛かっている足の状態を変え、
日常生活の負担を減らすことで、
膝の痛みは変わってきます。
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4: 膝の内側に負担を掛けている日常生活
ここでは膝の内側に負担の掛かる
日常生活の姿勢、動作をご紹介しますので、
ご自身の日常生活を改めるきっかけにして下さい。
①小指側体重になる
・内股で立つ、歩く
・立っている時に、小指側に体重を掛ける
・O脚
②膝を内側に入れる
・ペタンコ座り、横座り
・正座で足を少し崩す
・両膝を内に入れて椅子に座る
・椅子から立ち上がる時、
イスに座る時に両膝を内側に入れる
・靴を脱ぐ時、ものを取る時など
・横向きで寝る(上になっている足が内に入る)
③体を捻じる
・つま先の向きより、外に体を捻じる
④膝を外側に開きすぎる
・股関節が固い方のあぐら
⑤腿裏に力が入る
・中腰
・膝を深く曲げての前傾
次回は、負担の減らし方について、
ご紹介します。
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