第110回:ももの外側、すねの外側の痛み
1: 来院者さん
来院者さんの中で太ももの外や
すねの外が痛いという方が来られます。
病院によって、
坐骨神経痛と診断される方も多いです。
この症状の特徴は、痛いがに体重を掛けると
痛みが出やすいです。
例えば、右太ももや右すねが痛い方は、
立った状態で上半身を右に倒すです。
上半身を捻じった時も痛みが出ます。
(体重の掛け方によるので、
どちら捻じりで出るかは人それぞれです。)
酷くなると、座るだけで痛い、立つだけで痛い、
歩くと痛いなどとなっていきます。
この場合、痛い個所が原因でないことが
多い為、いくら痛い個所を施術しても
特に変化はありません。
原因は別にあります。
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2: 原因の筋肉
太ももの裏側となると神経痛が
考えられますが、
太ももの外側が痛いとなると、
経験上、筋肉による影響です。
筋肉の弾力性がなくなり、
その筋肉に負荷が加わると
痛みが出ます。
その筋肉は、腸骨筋(ちょうこつきん)、
大腰筋(だいようきん)です。
両方とも股関節を動かす筋肉であり、
腰痛にも関わる筋肉です。
特に腸骨筋で痛みを感じている方が
多いように思われます。
(私の施術経験の中での話ですが)
では、どのようにしていると
腸骨筋の弾力性はなくなるのでしょうか?
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3: 腸骨筋
腸骨筋は骨盤の内側にベターっと付着しており、
最後は、太ももの骨の内側に着いていいます。
腸骨筋の弾力性をなくす姿勢は
大きく分けて4つあります。
・鼠径部を縮める姿勢
・しゃがむ、体育座り、イスで前傾、片膝を立てる、足組
・イスで足を引いて座る など
・片側体重(立位、座位)
・車で肘掛を使う
・足組
・片手を後ろについて座っている など
・足を内に入れる(内転)
・膝と膝をつけてイスに座る
・足組
・横向きで寝る など
・上半身を捻じる
15分以上続けている姿勢や
繰り返し行っている動きの中で
上記の状態がないか確認してみて下さい。
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4: 体操
自分でできる体操をご紹介します。
(体操を行うことで辛くなる場合は、
体操を止めて下さい。)
まずは骨盤を探します。
お腹の横を手で押さえて、下にずらしていくと
骨にぶつかります。
それが骨盤です。
骨盤の内側に腸骨筋が
着いています。
その腸骨筋を押さえるつもりで、
骨盤の内側に親指を曲げて当てます。
(骨盤の内側の下方向に力を加えている状態です。)
(指が全く入らなくても大丈夫です。)
親指を一定の圧で当て続け、上半身を
親指側に倒して、上半身を戻します。
(3~5回)
そして、当てる位置を変えていきます。
(骨盤の斜め前から骨盤の斜め後ろまで)
押して辛い場所があれば、
そこを重点的に行って大丈夫です。
一日、3回以上行って下さい。
1週間続けても少しも改善しない場合は、
体操を中止して下さい。
原因が別にあるか、原因にアプローチできていない
と思われます。
体操をした直後は良いが、すぐ痛みが戻る場合は、
日常生活の原因が残っています。
上記で説明しました日常生活の姿勢が
ないか自分の日常生活を見直してみて下さい。
是非、試して下さいね~。
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