第98回:精神的ストレスはどうすれば?
1: 精神的ストレス
私たちは、精神的ストレスを
感じて生きています。
よくよく考えると当たり前のなのですが、
満足する瞬間は一瞬しかありません。
喉が渇いた(不満) ⇒ 水が欲しい(不満)
⇒ 水を飲む(満足) ⇒ 飲み過ぎた(不満)
部屋が暑い(不満) ⇒ クーラーをつける(不満)
⇒ 涼しい(満足) ⇒ 寒すぎる(不満)
水を飲み終えても、次なる不満を感じ、
部屋を涼しくしても、また次の不満を感じます。
その繰り返しですから、私たちは常に
多かれ少なかれ精神的ストレスを感じています。
そして、このストレスは、肉体にも影響します。
精神的ストレスが強ければ強いほど、
身体は緊張します。
そして、身体の緊張は、筋肉の緊張の為、
筋肉疲労や痛みに繋がります。
毎日、大声で怒られ続ければ、
精神的に病むか身体のどこかに不調が出ます。
ですから、精神的ストレスと身体の痛みは、
大いに関係します。
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2: 心の中
同じ環境にいても
ストレスの感じ方は人それぞれです。
それは、今までの経験、知識、考え方、習慣などに
よると思います。
よく言われるのが、
コップに入っている水を見て、
「もう半分しかない」と思うのか
「まだ半分ある」と思うのか。
前者は、不満を感じています。
後者は、不満を感じていません。
ただ、この感じ方は、脳の特性を利用すると
変えることができます。
例えば、コップの半分の水を見た時に、
「やったー」とか「良いね」と心の中で言います。
すると、その先の理由を脳が勝手に
考えてくれます。
「やったー、水が半分もある。
これであと30分はもつね。」
「やったー、水が半分ある。
これを飲んだら、コップを片づけられる。」
理由は何でも良いです。こじづけでもよいです。
まず、「やったー」「良いね」「凄いね」と
心の中で言う事です。
上司に怒られた時、仕事に失敗した時、
心の中で言ってみて下さい。
ストレスが減るか、ストレスを
感じている時間が短くなります。
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3: 脳の特性
脳は、感情よりも言葉を優先し、
言葉よりも身体の使い方を優先する特性があります。
●言葉
あ、ダメかも~と思っても、
大丈夫、大丈夫と連呼し続けると
感情は良い方向に変わります。
逆にダメだ、ダメだと連呼し続けると
どんどん落ち込んでいきます。
言葉は、自分が言っても、他人が言っても
脳は区別しないそうです。
ですから、注意が必要です。
他人を叱っているつもりでも、
自分の脳は自分に言われていると判断する為、
精神ストレスがかかります。
●身体
そして、それ以上に変わるのが
身体の使い方です。
落ち込んでいる人の姿を
思い浮かべてみて下さい。
顔を無表情で、頭は下がり、肩は内に入り、
胸は縮まり、丸くなっているます。
この姿勢は、脳が落ち込んでいると
勝手に判断してしまいます。
元気な時でも上記のような
姿勢をしていると、気分が落ち込んでいきます。
落ち込んでいる姿勢と逆の姿勢にすると
脳は、元気だと判断します。
口角を上げる。
顔を上げる。
胸を開く。
手を開く。
呼吸はゆっくり。
ですから、不安を感じている時、
落ち込んでいる時、
自分の力だけではどうにもならない時、
上記の元気な姿勢を取り、
前向きな言葉を自分にかけて
あげましょう。
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4: 課題を明確にする
精神的ストレスの中で、漠然とした不安や
未来への不安があります。
・この痛みがずっと続くのかな~。
・ずっと上司に怒られて生きていくのかな~。
・給料が減っていく~、老後のお金が・・・。
こういう時は、次のステップを踏むと良いです。
●ステップ①
何が不安なのか、何がストレスになっているのかを
紙に書き出してみましょう。
●ステップ②
カテゴリー分けをしましょう。
健康、お金、時間、人間関係。
仕事、家庭、趣味など。
少しずつ頭の中が整理されてきます。
●ステップ③
事実と推測を分けながら書き出します。
思い込みで勝手に不安になっている場合も
多いです。
●ステップ④
今出来ることを書き出します。
今出来ることがない場合や
他人によって状況が変わる場合は、
そのままにしておきます。
◆ステップ⑤
簡単に出来ることからやって、
やり終えたら、チェックする。
これだけでも、大分、ストレスが減りますよ~。
是非、試してみて下さいね。
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