第96回:足裏の痛み
1: 足裏
普段、あまり気にすることがない足裏ですが、
足裏が辛くなると、立っていても、歩いていても
気になりますよね。
それだけ、何気ない動作でも
負担が掛かる場所です。
人によっては、足裏がつったりするので
寝ていても油断できません(笑)。
足裏と言っても、
指の付け根
土踏まず
かかと
など分かれますが、
指の付け根、土踏まずの痛みは、
ほぼ同じ姿勢により原因を作っています。
今回は、足裏の痛みについて
説明します。
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2: 痛くなる原因
痛くなる姿勢は、つま先立の姿勢です。
かかとが浮いていると、
足裏のアーチが崩れます。
足裏には3つのアーチがあります。
・踵から親指側のアーチ(土踏まず)
・踵から小指側のアーチ
・親指の付け根から小指の付け根を結んだアーチ
かかとを浮かして崩れるアーチは、
「親指の付け根から小指の付け根を結んだアーチ」です。
このアーチが崩れると、
足の指の付け根に直接負担が掛かり、
痛みが出ます。
ちなみに、外反母趾になるのも、
このアーチが崩れるのが原因だと言われています。
そして、つま先立ちは、
土踏まずの筋肉を引っ張り続ける状態なので、
土踏まずにも痛みが出ます。
土踏まず全体がピーンとする方も居ますし、
土踏まずのかかと側のみ痛みが出る方もいます。
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3: 痛くなる姿勢
つま先立ちの形になるのは、
意外に多いです。
〇高い所に手を伸ばす
・台所で上の棚に手を伸ばす
・冷蔵庫の上に手を伸ばす
・洗濯物を干す
・拭き掃除
〇遠い所に手を伸ばす
・台所
・洗濯機から洗い物を取り出す
・車の洗車
〇しゃがむ、片膝立ち
・草むしり
・低い棚から物を出す
・床の拭き掃除
〇椅子に足を引きながら座る
・仕事中
・ももの上で書類を書く
・トイレ
〇静かに歩く
・2Fのアパートで静かに歩く
・寝ている人の近くを静かに歩く
〇高いヒールを履く
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4: 自分でできること
まずは、原因となっている姿勢を避ける
又は、短時間にすることがとても大切です。
原因を減らすだけで楽になる方もいますし、
原因を減らさないと何をやっても変わらない方もいます。
ですから、自分の原因に気づくことがとても大切です。
次に出来ることは、張っている緊張を緩めるです。
<痛い側を右足裏だとした場合>
①イスの上で右片あぐらになります。
②痛い所を右親指で軽く押さえます。
③左手で右足の指全体を押さえます。
④左手で右足指全体を曲げる、
反らすを5~10回繰り返します。
⑤押さえる場所を変え、④を行います。
次にアーチを取り戻す運動です。
立った状態で、足指を曲げることで
前に20cm進みます。
良く指が曲がらない方は、
座った状態で、床に置いてあるタオルを
引き寄せるようにしても良いです。
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