第61回:ぎっくり腰の方の身体の動かし方
1: ぎっくり腰
「うっ・・・」
腰が痛くて、動・け・な・い・・・。
典型的なぎっくり腰ですね。
経験したことがないと分からない痛みですが、
どうにも動けない状態です。
人によって、痛みの度合いは違いますが、
ほとんどの方は歩くのも立ち上がるのも、
座るのも起き上がるのも大変です。
今回は少しでも負担の減る
動作のコツをお伝えします。
コラム一覧に戻る
2: 立ち上がり方
ぎっくり腰の方は、
腰を曲げる動作や反る動作でも
痛みが出やすいです。
よって、立ち上がる時にいつも通り、
上半身を倒してから立ち上がろうとすると
腰に激痛が走ります。
コツは上半身をなるべく倒さないことです。
<準備>
・膝をなるべく開き、少し足を引きます。
・両手は太ももに手を置きます。
・上半身は痛みが少ない角度。
<動作>
・太ももの上に置いた手は、
少しずつ体に近付けながら、
胸は斜め上に引っ張られる意識で、
お尻を上げていきます。
・上半身はほとんど倒さない状態で
立ち上がります。
痛みの度合いによって
最後まで腰が伸びない場合もありますが、
歩ける状態にまでは立てます。
コラム一覧に戻る
3: 座り方
座り方は立ち上がり方の逆になります。
<準備>
・立った状態で足を開きます。
・手は太ももを触れる位置に置いておきます。
・胸は常に斜め上に引っ張られる意識が良いです。
<動作>
・上半身を倒さずに、膝を少しずつ曲げていきます。
・両手で太ももを触れたら、つっかえ棒のようにしながら
どんどん膝を曲げていきます。
・上半身を立てたまま、お尻をイスまで下ろします。
コラム一覧に戻る
4: 布団からの起き上がり方
◆布団からの起き上がり方
仰向けからは勿論、横向きからも
起き上がるのが難しい場合は、
うつ伏せから起き上がります。
・途中が辛いですけど、まずうつ伏せになります。
・うつ伏せのまま、片側の膝を外に出します。(楽な方の膝)
・両手で上半身を起こしながら、お尻を上げていきます。
・もう片方の膝も曲げ、四つん這いになります。
・踏ん張れる方の膝を立て、上半身を起こします。
・立てた太ももに両手を置き、上記の立ち上がり方のように
上半身を立てたまま立ち上がります。
ぎっくり腰は3日間は炎症が起きていると言われています。
3日間は冷やしながら、上記の動きを試して下さいね。
コラム一覧に戻る