歩き方

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日常生活 改善コラム

毎月更新!太田 整体 4コマ

腰、膝への負担が少ない歩き方

1: 歩く目的

運転

車社会で生活していると
運動不足を感じますよね。

ジムに行ったり、
近所や公園やショッピングモールを
歩かれる方も多いです。

そこで、来院される方に
よく質問されるのは、
「歩いても良いですか?」
「歩いた方が良いですか?」
です。

この質問に対して、私は単純に
「痛みがなければ
歩いて良いですよ。」
とは言いません。

それはなぜかと言うと・・・

皆さん、「歩く」というと
早歩きの方が良いと思っている方が
多いからです。

ここに落とし穴があります。

早歩きをしたことによって、
腰を痛める方も少なくありません。

ですから、早歩き、ゆっくり歩きの
メリット、デメリットを知ったうえで
自分の目的にあわせて歩くことを
お勧めします。


2: 早歩きのメリット、デメリット

早歩き

●メリット

・足腰が鍛えられます。

・心拍数を上げられます。

 ⇒ 有酸素運動の範囲で心拍数を上げていくと
   脂肪が燃焼する為、ダイエットの効果があります。


●デメリット

・ふくらはぎ、太もも、
 お尻、腰に力が入ります。

 ⇒ 膝痛、腰痛の原因になります。


当院では、早歩きは腰痛、膝痛の原因になる
可能性がある為、実際にはお勧めしていません。


ダイエットをしたい方には、
軽いジョギングをお勧めしています。

その方が、体に力を入れずに
心拍数を上げることができます。


3: ゆっくり歩くことのメリット、デメリット

ゆっくり歩く

●メリット
・力を入れずにあらゆる関節を
 動かせます。

 ⇒動的ストレッチになり、
  筋肉の緊張を解くことができます。
 (但し猫背の姿勢では、効果はありません。)


●デメリット
・心拍数があまり上がりません。

 ⇒ ダイエット目的の方にはあいません。


ですから、
・腰痛を再発させてくない方
・ずっと歩ける体でいたい方
・外に出て気分を変えたい方
にはゆっくり歩くことをお勧めしています。


4: 歩く時の着地は「かかと」?「つま先」?

かかとから着いて歩く

TVや雑誌、Youtubeなどで歩き方の説明を
目にしている方は多いと思います。

そうすると
「かかとから着いた方が良いですか?」
と質問されることも多いです。

膝を伸ばし、かかとからついて、大股で歩くのが
流行っている?ようです・・・。

モデルさんは綺麗に見せるように
かかとから着地して歩いています。

ただ、体の負担という観点からいうと、
膝を伸ばし、かかとから着地することは
お薦めしません。

体の負担になっているかどうかの
目安は3つです。

・体のどこかに力が入っている
・地面からの衝撃(振動)がある
・足音がある


5: 体に力が入っている

ももを上げて歩く

<大股で早歩き>
大股で歩くと、足、お尻、腰に力が入るのと、
更に腰を反らしてしまいます。

ふくらはぎ、もも、お尻がパンパンとなり、
腰もどんどん辛くなります。

ふくらはぎがパンパンになり、
歩くと足がシビレている人もいました。


<膝を伸ばしてかかとから着地>
膝を伸ばして歩くと、
着地の際の衝撃を
足首、膝で吸収できません。

吸収できない衝撃を
どこで受けるかで
痛める場所が変わります。

膝、股関節、腰・・・。


<ももを上げようと歩く>
つまづきやすくなったので、
ももを上げる意識で歩いている
という方がいます。

足を上げる筋肉(太もも、腸腰筋)を
絶えず使っている為、
特に太ももが重く感じます。


<反り腰で歩く>
姿勢を良くしようと思って、
腰に力を入れて、腰を反らせて
歩いている方がいます。

腰を反らすということは、
腰の筋肉を緊張させ続けるという事です。

緊張し続ければ、その筋肉は硬くなり、
痛みとなります。

反り腰となり、仰向けに寝ても、
腰が浮いている状態になります。


6: 地面からの振動or足音がある

膝の痛み

足音が鳴っているということは、
衝撃を地面に与えていると同時に、
私たちの身体にも衝撃が伝わっている
ということです。

ちなみに
音が鳴るほど、机を手で叩いてみて下さい。
音が大きければ大きいほど、手は痛いはずです。

歩く時も同じことが起きています。

足音が大きければ大きいほど、
私たちの身体にも衝撃が伝わっています。

その衝撃をどこで受けているかで、
体の痛める場所が違います。

主に足首で衝撃を受け止めている方、
膝で受け止めている方、
股関節で受け止めている方、
腰で受け止めている方など。

体の固めている場所に衝撃が多く伝わります。


腰の真ん中を手で触って歩くと
振動が分かりやすいです。

足が着地する度に、振動が伝わります。

知らずに体に負担を掛けています。


7: 負担の少ない歩き方

腰を押されながら歩く

<ステップ①>
当院で伝えているのは、
まず、お腹が痛い姿勢です。

お腹を痛い時、くだしている時を
思い出して下さい。

腰が少し引けた状態になりますよね。
あれを少しだけ行います。
両手をお腹に当てるとやりやすいです。

すると、
腰を反らさない姿勢ができます。

そのままだと猫背のままなので、
そこから息を吸って、
肋骨を少し持ち上げます。
(腰を反らせないように注意して下さい。)


<ステップ②>
お腹が痛い姿勢を行うと
膝が自然に曲がっている状態になります。

ただ、膝が曲がりすぎていると
膝に負担が掛かりますので、

膝を伸ばしていき、
伸ばしきる直前で止めて下さい。


<ステップ③>
歩く時も膝を伸ばし切らないように
注意しながら、
腰が押されるように歩きます。

最初は、家族や友人に、
腰を軽く押してもらいながら
歩くと良いです。

足を前に出そうとしないのが
ポイントです。

コツを掴めると、
自分で腰に片手を当て、
腰が押されているように
歩くようにします。

更にコツを掴めると、
腰を押されている
イメージで歩きます。


<ステップ④>
足音を立てないように
静かに歩きます。

足音がないということは、
足首、膝、股関節が
柔らかく使っている証拠で、
体への衝撃がなくなります。

割れやすい氷の上を歩く
イメージでも良いです。


すり足気味になりますが、
コツを掴めると腰への負担は
驚くほど、減ります。


最後は、目線です。

下を向いていると、
猫背になり、歩きにくくなりますので、
目線は遠くにしましょう。

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