実はとっても大切な横隔膜
1: 横隔膜(おうかくまく)とは
横隔膜は心臓と肺の下にあるドーム状の筋肉です。
胸とお腹を隔てています。
息を吸う時は、横隔膜を収縮させることで、
ドームの部分を下げます。
この時に横隔膜に付いている
肺の下部も下に引っ張られ、
肺に空気が入ります。
息を吐く時は、横隔膜を弛ませることで、
肺は横隔膜と共に上がって行き、
肺から空気が出ていきます。
2: 横隔膜の働き
① 呼吸
② 内臓のマッサージ
横隔膜が収縮し、下がることで
内蔵を圧迫し、マッサージをします。
③ 第2の心臓
横隔膜は血液を心臓に戻す
ポンプの役割も果たしています。
④ 自律神経への働き
横隔膜の直下に自律神経の
集まり(太陽神経叢)があります。
3: ◆横隔膜が硬くなる原因
横隔膜の硬い方が多いですが
原因は 3つあります。
1: 浅い呼吸
横隔膜をあまり動かさない呼吸
(胸式呼吸)を行っています。
2: 緊張
緊張する場面や気を遣いすぎると
横隔膜は硬くなります。
3: 猫背の姿勢
猫背の姿勢では、
深い呼吸ができなくなります。
どれか一つが原因ということではなく
3つともそれぞれに関係しあっています。
4: 改善
横隔膜を柔らかくする方法を
いくつかご紹介します。
★ 呼吸により柔らかくする
【 方法1 】:
うつ伏せで、肘で上半身を持ち上げ、
上半身を反らした状態で腹式呼吸。
【 方法2 】:
仰向けで、腰の下にクッションを入れて
腰を反らした状態で腹式呼吸。
★ 温めることで柔らかくする
【 方法1 】:
仰向けでお腹の肋骨の縁に手の平を当てる。
★ 『横隔膜を刺激することで
柔らかくする』(右図参照)
【 方法1 】:
座った状態でお腹側の肋骨の下辺に指を
痛くない範囲で引っかけ、
その状態でゆっくり呼吸します。
(仰向けの場合は膝を曲げた状態で
行ってください。)
横隔膜の役割は、とても幅広いし、
とっても重要です。
ちょっとした休憩時間を使って、
横隔膜を柔らかくして下さいね。
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