第29回:腰痛の原因 その1

1: ◆腰痛の原因
・ 椅子から立ち上がると、
すっと立てない・・・
・ 腰が痛くて背筋を伸ばせない・・・
・ 仰向けで足を伸ばすと、
腰が辛いけど、
膝を曲げると楽・・・。
このような腰痛の原因について
今回はお話をしていきます。
この腰痛の一番の原因は、
ズバリ!
「腸腰筋(ちょうようきん)」です。
聞いた事がある人もいますが、
この筋肉が原因で腰痛になっている方は多いです。
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2: 腸腰筋(ちょうようきん)について
実際は、
・腸骨筋(ちょうこつきん)
・大腰筋(だいようきん)
・小腰筋(しょうようきん)
の3つを合わせた総称ですが、
役割が同じこともあり、
総称して腸腰筋と呼ぶことが多いです。
<役割>
3つ共、股関節を屈曲する時に緊張する筋肉となります。
(ももを上げる時など。)
<腸骨筋の位置>
・ 骨盤の内側から足の骨に
繋がっている筋肉です。
<大腰筋、小腰筋の位置>
・ 背骨から足の骨に繋がっている筋肉です。
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3: 腸腰筋が腰痛に影響する理由
イメージしやすいように
腸腰筋と腰の筋肉の状態を
大雑把に説明しますと
(腰の筋肉は厳密には違いますが・・・)
<座る姿勢>
・ 腸腰筋が縮み、腰の筋肉が
伸ばされている状態
<立つ姿勢>
・ 腰の筋肉が縮み、腸腰筋が
伸ばされている状態
(筋肉は自分で縮むことは出来ても、
自分で伸びる事は出来ません。)
このような状態です。
何故、腸腰筋が腰痛に関係するかというと、
例えば、しゃがむ姿勢は
腸腰筋を極端に縮ませている状態です。
この姿勢を長時間続けると、
腸腰筋は縮むくせがつき、
伸びづらくなります。
すると、立とうとした時に、
腸腰筋が伸びづらい為、
腰の筋肉はいつも以上の力で
縮まないいけません。
この状態が腰の負担となり、
腰痛となっていきます。
何となくイメージ出来たでしょうか?
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4: 腸腰筋を緊張させる原因ベスト3
★ 1位 :
座っている時に踵をあげる
この姿勢は、もも上げ状態なので、
腸腰筋が緊張しています。
仕事中に長時間やる方が多いです。
★ 2位 :
しゃがむ姿勢
腸腰筋を一番縮めている姿勢です。
草むしり、床の拭き掃除
物を持ち上げるなどです。
★3位 : 体育座り・猫背で座る
ももとお腹の位置が近い姿勢は
腸腰筋が縮んでいる状態です。
まずは、日常生活を見直して、
上記の姿勢を15分以上は続けないように
こまめに姿勢を変えて下さい。
更に、下記のストレッチをして見て下さい。
立った状態で手を挙げて伸びをします。
その状態で深呼吸を3回します。
これを毎日続けると変わってきます。
特に座ったり、しゃがんだ後は
必ずやるようにして下さい。
腰痛とは一生のお付き合いと
思っている方もいますが、
原因を改善出来れば、必ず楽になります
からね~。
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