大事な足の骨・・・腓骨(ひこつ)
1: 腓骨(ひこつ)

今回は足の症状に関係する腓骨(ひこつ)
について説明します。
皆さん、膝と足首の間に
長い骨が2本あることを知ってますか?
1つ目は、脛骨(けいこつ)です。
・すねの骨です。
・「体重を支える」太い骨
2つ目は、腓骨(ひこつ)です。
・脛骨(けいこつ)の外側についています。
・膝のお皿の下を外側に触っていくと
ボコッと出ている骨があります。
そこから足首の外くるぶしまでが腓骨です。
・「クッションの役割」と「足の動きの多様性を生み出す」細い骨です。
腓骨は骨折しても日常生活に
影響しないと言われていますが、
この腓骨がずれることで
膝や足首の痛み、足の疲労、足のシビレに
大きく関係しています。
2: 立っているだけで腓骨がずれる?

腓骨はずれやすい骨です。
実は立っているだけでも
腓骨はずれていきます。
手首でも同じようなことが
起きますので、
手首で確認してみましょう。
左手首を右手でつかみ、
左手をグーパーグーパーと
繰り返します。
すると、パーにした時に
左手首が太くなるのを
感じると思います。
この太くなるのは
腕の筋肉が膨張している為で、
筋肉の膨張に伴い、
骨も移動します。
足もまったく同じことが
起きています。
足首を90度より曲げていると
ふくらはぎの筋肉が緊張し、
筋肉が膨張する為、
腓骨が外に移動します。
立っている状態や
しゃがみ姿勢、中腰は勿論、
座っている状態も
足首を90度より曲げていると
力が入っています。
その状態が長く続くと
ふくらはぎの力を抜いても
腓骨が元の位置に戻らず
ずれたままとなります。
3: 体重の掛け方でずれる腓骨

骨の役割から言うと、
体重は太い骨である脛骨(けいこつ)に
掛けるのがベストです。
両足体重で立っている場合は、
脛骨(けいこつ)体重となり、
安定します。
また、片側体重でも足裏より骨盤が外側に
いかなければ、脛骨(けいこつ)体重です。
ただ、立っていると
どうしても片足体重となり、
足裏より骨盤が外に出る方が多いです。
すると、小指側体重となり、
腓骨(ひこつ)周りに負担を掛け、
腓骨がずれた状態が癖づきやすくなります。
また、小指側体重だと、
下記のような事が起きます。
・ 歩いている時にバランスを
外側に崩しやすい
・ ふくらはぎの外側の疲れ
・ O脚になりやすい
・ 足のシビレ
長時間の立ち方で
小指側体重は避けましょうね。
4: 捻挫でずれる腓骨

足首の捻挫は、一発で、
腓骨の足首側(外くるぶし)を
後方&下方にずらします。
腓骨がずれた状態だと
腓骨に付着している筋肉にも負担が掛かり、
足首の動きがスムーズにいかず、
捻挫の痛みが中々変わらない方もいます。
捻挫の痛みが何ヵ月、何年も続く方は、
腓骨のずれを改善することをおすすめします。
また、捻挫と同じような下記の姿勢も
腓骨をずれやすくするので要注意です。
①イスに座った状態で
膝を伸ばして、足裏をぺったり床に着け、
つま先を内に向けた状態です。
②イスに座った状態で
足首より膝を外に開き、
膝を倒した状態です。
足首が捻挫と同じ形になります。
上記2つは、腓骨周りに負担を掛けますし、
捻挫が楽になる前に行うと
外くるぶし周辺に痛みが出ます。
4: 腓骨のずれの予防と改善

腓骨の外側のずれを予防するポイントは、
『足首を90度より曲げる時間を減らす』
『小指側体重で立たない』
『捻挫の形の足首をしない』ことです。
イスに座っている時は
足を少し伸ばすのと、
捻挫の形を避ければ良いので、
簡単に出来ると思います。
立っている時は、
右体重、左体重と
5~10分置きにかえて下さい。
あと、膝を曲げてから
伸ばしきる直前で止めて下さい。
膝が少し曲がっていると
片足体重になっても、
骨盤が足裏より
外側に行きにくくなり、
小指側体重になりにくいです。
あと、片足を引いて
つま先を外に向けることで
腓骨付近の負担を減らすことができます。
ずれた腓骨を手で戻す方法はありますが、
文字だけでは説明できませんので、
ここでは手拭いを使った方法を説明します。
膝下の外側を触っていくと
足の真横にボコッと出た骨があります。
そのボコッと出た骨より
指2本分、下の位置を
手ぬぐいで縛ります。
(当院では、さらしを切ったものを使用)
ちょっときつめに縛り、
立った時にほどよい
しめつけ感があるとOKです。
その状態で歩いてみると、
歩きやすく感じませんか?
それは、腓骨の外側のずれが抑えられることで、
脛骨体重となり、足首や膝が安定するからです。
足に痛みやしびれが出ている方、
足が疲れやすい方は、
寝る時とお風呂以外は、縛って見て下さい。
約1ヵ月程続けると
腓骨の外側のずれが改善され、
自然に脛骨体重となります。
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