第二回:椎間板ヘルニアについて
1: 椎間板ヘルニアとは
背骨の骨と骨の間には、
クッションの役割をしている椎間板があります。
椎間板は、お饅頭のようなもので、
お饅頭の皮の部分である線維輪(せんいりん)と
お饅頭のあんこの部分である(髄核)
から出来ています。
椎間板が圧迫され続けると、お饅頭の皮(線維輪)が破れ、
あんこ(髄核)が飛び出します。
この状態を椎間板ヘルニアと言います。
ヘルニアとは
「本来あるべき部位から脱出した状態」
を指します。
なので、日常会話で「ヘルニア」とだけ言うと、
正確に解釈すると「何かが飛びだしているんだな」ということになり、
正確な表現にならないのです。
ま、そこまで意地悪に考える必要はありませんが・・・(笑)
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2: 椎間板ヘルニアは腰だけ?
椎間板は首から尾骨(びこつ)まで背骨全体に存在します。
そして、椎間板ヘルニアとは
饅頭(椎間板)の あんこ(髄核)が
飛び出し状態の事を指します。
ということは、
首の骨の部分で椎間板ヘルニアになれば、
頚椎椎間板ヘルニアだし、
腰の骨の部分で椎間板ヘルニアになれば、
腰椎椎間板ヘルニアになります。
胸の骨の部分でも同じ事が言えますが、
可動の関係で胸椎では椎間板ヘルニアは起きづらいです。
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3: 手や足のしびれと椎間板ヘルニアの関係
手や足のしびれが起きる原因の一つとして神経圧迫があります。
神経は脳から背骨を通り、そこから枝分かれして
手や足や内臓などに行き渡っています。
そのどこかで神経が圧迫されるとしびれが起きます。
背骨は神経の通り道ですから、
背骨のどこかで椎間板ヘルニアが
起きていれば 神経を圧迫する場合があります。
手の神経が圧迫されれば手の痺れとなり、
足の神経が圧迫されれば足の痺れとなります。
<予備知識>
逆に椎間板ヘルニアでも神経を圧迫して無ければしびれは起きません。
こういう方も多いと言われています。
ということで、手や足の痺れの原因の一つとして椎間板ヘルニアが
あるという事です。
少しでも椎間板ヘルニアの事、分って頂けたでしょうか?
来月も椎間板ヘルニアについて書きます。
どんどん詳しくなって行きましょう!
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4: <今月のおさらい>
・椎間板は、背骨と背骨の間のクッション。
・椎間板ヘルニアとは、椎間板の中身が飛び出した状態を指します。
・背骨のどこでも椎間板の中身が飛び出せば、椎間板ヘルニアと言います。
・椎間板ヘルニアは、手や足がしびれる原因の一つです。
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