第89回:胸の筋肉を押さえると痛い方へ
1: 小胸筋
鎖骨の下辺りの胸の筋肉を押すと
痛い方いませんか?
押しても痛くないのが普通ですが、
痛い方は、ここに付いている筋肉の
弾力性が失われています。
ここについている筋肉は
大胸筋(だいきょうきん)と
小胸筋(しょうきょうきん)です。
特に小胸筋の弾力性が
失われています。
小胸筋が伸びないと、首の可動域が狭かったり、
腕が動かしづらかったりします。
コラム一覧に戻る
2: 小胸筋が硬くなる原因①
硬くなる原因はいくつもありますが、
大きく分けると2つあります。
1つ目は、肘が身体の横から
離れている姿勢です。
・頬杖をする
・机に肘をつく
・パソコンのキーボードの位置が遠い
・車のハンドルの位置が遠い
・腕を組む
などなど
日常生活のほとんどの姿勢で
肘は身体から離れていると思いますが、
特に長い時間、離れ続ける姿勢は
気を付けましょう。
コラム一覧に戻る
3: 小胸筋が硬くなる原因②
2つ目は、何かを持ち続けている姿勢です。
特に気を付けて欲しいのが、
スマホと本です。
スマホや文庫本は、
重たいと思うほど、重くもなく、
更に集中しやすいです。
私たちは集中していると、
スマホや文庫本の重さは
気になりません。
10分はあっという間に過ぎてしまいます。
試しに、スマホや文庫本を持たずに
持ったつもりの手を維持して下さい。
恐らく5分維持するのも大変だと
感じると思います。
その位、集中している時の姿勢は
無理な姿勢や重さに気付かないものです。
コラム一覧に戻る
4: 対策
まずは負担を掛ける姿勢を避けることから
始めます。
肘が身体から離れる姿勢は避けましょう
・頬杖はやめましょう
・机に肘をつくのもやめましょう
・腕組はやめましょう
次になるべく肘を身体の横に近づけて下さい
・パソコンのキーボードは身体に近づけましょう
・シートの位置を前に出し、シートをたてましょう
次の段階は、小胸筋の硬さを変える体操です。
鎖骨の下辺り(拳一つ分)を逆の手の指で押し、
押しながら上に誘導します。
(小胸筋は表面ではなく、奥に位置しています)
その状態で、肘を引く、戻すを繰り返します。
1ヵ所、5~10回肘を動かしたら、場所を変えて下さい。
どの位、頑張るかによりますが、
1週間もすれば、痛みは大分減っていると思います。
コラム一覧に戻る