第72回:物を持ち上げる姿勢
1: 持ち上げる姿勢
下に置いてある物を両手で持ち上げる時、
どのような姿勢で取りますか?
①前屈するような姿勢
②しゃがみ姿勢
③片膝を着ける姿勢
何気ない姿勢ですが、
姿勢によって負担のかかる場所は違います。
どこの負担は少なくて、どこに負担が掛かっているのか
見ていきましょう。
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2: 前屈する姿勢
前屈する姿勢は素早くものを動かす時や
膝や股関節に負担を掛けない姿勢としては
適しています。
●負担の掛かる部位
腰を曲げている状態から、物を持ち上げる為、
腰の負担は一番掛かります。
腰痛の方や腰に不安を感じる方は、
絶対、避けた方が良いです。
●アドバイス
足幅を開き、足先を少し外に向け、
膝を曲げ伸ばしを使いながら持ち上げましょう。
腰の負担が減りますよ。
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3: しゃがむ姿勢
しゃがむ姿勢は、前屈する姿勢より
腰の曲げている角度が少ないのと、
持ち上げる物が胸に近い為、
腰の負担は減ります。
●負担の掛かる部位
膝や、股関節は深く折り曲げている為、
負担は大きくなります。
●アドバイス
持ち上げる物は胸に引き寄せ続け、
胸を意識して立つと、
腰の負担は減ります。
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4: 片膝をつく
しゃがむ姿勢より背筋を伸ばして
持ち上げられる為、腰の負担は一番少ないです。
持ち上げる時も片膝が地面についていることで、
体のバランスも安定しています。
片膝をつけられる状況であれば、
しゃがむ姿勢ではなく、片膝をつくようにしましょう。
●負担の掛かる部位
しゃがむ姿勢より負担は少ないですが、
前に出ている側の膝、股関節に負担は掛かります。
●アドバイス
なるべく腰を曲げず、胸から持ち上げる物に近付きます。
持ち上げる物を胸に引き続け、上半身を起こし、
後ろの膝を伸ばす様に立つと腰、膝、股関節の
負担が減ります。
仕事で物を持ち上げるのを繰り返す方は
負担の少ない持ち上げ方を練習して下さいね。
では また来月お会いしましょう!
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