「首が引っ張られる状態」と「あごの引き過ぎ」に注意
1: 首の張り、首痛の原因

首が辛いのは何が原因でしょうか?
その原因は日常生活の首の使い方にあります。
原因は大きく分けて3つあります。
・首が引っ張られている姿勢
・あごの引き過ぎ
・食いしばり
筋肉は力を入れ続けても緊張しますが、引っ張られ続けても緊張します。
「首が引っ張られている姿勢」は、引っ張られ続けての緊張となります。
「食いしばり」は、力を入れ続けての緊張となります。
「あごの引き過ぎ」は、力を入れ続けての緊張となりますが、あごを引いて下を向くと、力を入れ続けての緊張と引っ張られの緊張の両方が入ります。
食いしばっているに関しては、
頭痛と食いしばり、歯ぎしり
をご覧下さい。
この3つを避けることがポイントとなりますが、そう簡単ではありません。
なぜなら本人が気付いていない場合が多いからです。
今回のコラムで自分の日常生活の首の状態に気付いて貰えたらと思います。
2: 首の片側が引っ張られている?

当院では、頭を前倒し、後ろ倒し、左右倒し、左右に向くという動きをしてもらい、どこが張るのか、どこが痛いのかを確認します。
すると右側の首だけだったり、左側の首だけが辛い方がいます。
片側だけ辛い方は、大体の場合、首を引っ張る姿勢で辛くなっている場合が多いです。
例えば、右首が辛い場合は、下記のような状態で右側の首を引っ張っていることが多いです。
・左側を向いている
・左下を向いている
・左に頭を倒している
・右肩が下がっている
下記の日常生活で上記の状態がないか見直して見て下さい。
・テレビを見る姿勢(床、ソファー、ご飯中)
・スマホを見る姿勢
・仕事姿勢
・家や仕事で隣の人と話をする時
・寝る姿勢
・運転姿勢 など
引っ張られて緊張している場合、縮みづらくなっています。
右側の首が引っ張れている場合は、右を向く姿勢(右の首を縮める状態)がし辛くなります。
よって、左を向いた時より、右を向いた時の方が可動域が狭い方は、今回のパターンに当てはまります。
5分以上、顔を左右に向き続ける場合は、なるべく体毎、向くようにしましょう。
3: 首全体が引っ張られている?

首の後ろ全体が張っている方は、下を向いている、又は顔を前に出している可能性があります。
電車に時々乗りますが、乗っている方の姿勢を見ると恐ろしいです。
スマホを操作しているか寝ている場合が多い為、大体の方は顔を下に向けています。
頭は体重の10%と言われ、5、6kgあるそうです。
5、6kgの頭を首で支えていると思うと首の負担は凄いですね。
特に寝ている時はもろに首に負担が掛かります。
私も頭を下げながら寝てしまった場合は、首が痛くなりますので、皆さんも首が痛くなるだろうな~と思いながら見ています(笑)。
顔を下に向けている姿勢、顔を前に出している姿勢は、顔を下に向けている姿勢以外にもあります。
皆さんやりがちなのが、背もたれに寄りかかって寝そべった状態で、顔を前に向けている姿勢です。
顔は前を向いていますが、背中が倒れている為、下を向いている状態と同じ状態になります。
運転中やテレビを見る時、パソコン中になっている方が多いです。
下を向いている日常生活は大体下記のようになります。
・スマホ操作
・パソコン操作
・文字を書く
・料理
・食器洗い
・仕事
・運転
・縫い物 など
首の後ろが引っ張られて緊張しますので、顔を上に向けるのが辛くなります。
料理、食器洗いなど、必ず下を向かなければいけない場合は、時々、首を回して下さい。
座っていて寄りかかっている場合は、時々、背もたれに寄りかからない状態を作ると良いです。
4: あごを引いている?

あごを引いている方は2パターンあります。
①まっすぐ前を向いている時も、良い姿勢をしようとしてあごを引いている方。
②まっすぐ前を向いている時はあごを引いていないが、下を向く時にあごを引き過ぎる方。
①のパターンは、常に首を緊張させています。
そして、姿勢の意識が高く、上を向き辛いのが特徴です。「猫背は悪いと思って、姿勢をよくしようとやっていました。」と言われる方が多いです。
②のパターンは、下を向いた時に、途中で止まる方です。
あごを引き過ぎることで、首を緊張させ、ブレーキをかけています。
試しにあごを引きながら下を向いてみて下さい。
45度位で止まりませんか?
この時、頭と首の後ろ全体が張って来ることが分かると思います。
①のパターンの方は、あごを少し上げる(or首の後ろを少し縮める)意識をすると良いです。
特に運転中、パソコン中、テレビを見ている時、歩いている時など、顔を前に向いている時は意識しましょう。
②のパターンの方は、下を向く時にあごで頭全体を誘導するつもりで動かすと良いです。
そうするとあごの引き過ぎがなくなります。
更に少し猫背になった方が首の負担は減りますので、こちらも試して下さい。
首で一番負担になるのが、あごを引いての下向きです。
首の可動域が狭くなるのは勿論、首痛、頭痛にも影響しますので要注意です。
5: 体操

●体操①
座った状態で、首の骨の両際を両手の中指と薬指で前方向に押します。
押している位置より上側を動かすように上を向きます。
押す位置は、首の下側から始め、頭の付け根まで行いましょう。
(4~5ヶ所)
押している部位が後ろに動かないようにするのがポイントです。
●体操②
頭の付け根(頭の骨と首の境)を左右の指(人差し指、中指、薬指)で横から斜め上方向に軽く圧迫します。
その状態で頭を小さく左右に動かします。
耳の後ろ部分と、更に後ろの2ヵ所を行って下さい。
●体操③
仰向けで丸めたバスタオルを首の下に入れ、小さくうなずく(20回)左右に小さく顔を向ける(10~20回)5~10分、そのまま休む。
その方の首の硬さにもよりますが、バスタオル枕をしても違和感がなくなっていきます。
是非、試してみて下さい。
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