第150回:股関節の硬さ
1: 股関節
股関節が硬い方、結構いらっしゃいますよね。
普段から体操やストレッチをしている方でも
床で開脚すると足が開かなかったり、
足裏を合わせると膝が上がっていたりします。
普段の動きでは、さほど影響がなくても
段々硬くなっていたりすると
どうすれば良いのか気になる方もいると思います。
今回は股関節が硬くなる原因について
説明していきます。
コラム一覧に戻る
2: 硬くなる原因
股関節は骨盤と足の骨の関節部分になります。
さて、この股関節部分が硬くなるのは、何が原因でしょうか?
骨?筋肉?生まれつき?かぶりが浅い?関節の隙間が狭い?
主原因は、股関節周りの筋肉です。
筋肉の弾力性が失われることで、
股関節の可動域を狭めています。
さて、股関節周りの筋肉と言っても
ピンと来ないと思います。
大きく分けると3つのグループに分かれます。
①お尻側の筋肉
脚の骨と骨盤の後ろ側を繋いでいます。
大殿筋、中殿筋、小殿筋などなど
②お腹側の筋肉
背骨と足、骨盤と足を繋いでいます。
大腰筋、腸骨筋など
③足側の筋肉
骨盤と足を繋いでいます。
大腿直筋、内転筋など
コラム一覧に戻る
3: 股関節の様々な硬さ
股関節の硬さと言っても
1種類ではありません。
●足が外に開かない
・あぐらで、膝が浮く
・車から降りる時に足が開かない
●足が内に入らない
・イスに座った状態で膝と膝が付かない
●足を抱え込めない
・椅子に座った状態で、膝を抱え込めない
・靴下を履くのが大変
●足が前後に開かない
・大股で歩けない
コラム一覧に戻る
4: 日常生活の原因
股関節がなぜ固まるかというと、
股関節周りの筋肉を縮め続けているか、
力を入れ続けたのが原因となります。
●お尻に力を入れる姿勢
・片側体重(座る、立つ)
・中腰(下のものを拾うなど)
・しゃがみ姿勢
・体を捩じり続ける姿勢 など
●足の内側の筋肉を縮める姿勢
・横座り
・ペタンコ座り
・足組
・イスに膝と膝を合わせて座る
・横向きで寝る時に上の足を敷布団につける など
●そけい部を縮める姿勢
・座った状態で上半身を前傾
・しゃがみ姿勢
・体育座り
・立膝 など
まずは原因となっている姿勢を見つけて、
避けることが大切です。
そして、前屈系のストレッチは、体の硬さによって、
逆に関節を固める場合がありますので、
避けた方が良いです。
コラム一覧に戻る