第148回:階段の昇り降りの練習
1: 階段
階段の昇り降りが辛い方いませんか?
膝の痛み、股関節の痛みがある方は、
結構、辛く感じると思います。
辛い方が昇る時は、
足を交互に出すことは厳しい為、
右足を一段上に上げると、
左足を右足の隣に持ってくるを
繰り返します。
または、四つん這いで昇っている方もいます。
降りる時も、
右足を一段下に降ろすと、
左足を右足の隣に持ってくるを
繰り返します。
または、横向きで降りたり、
後ろ向きで降りたりしています。
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2: 痛みがある方の傾向
痛い方は怖いので、
しっかり足を着こうとしながら
階段を昇り降りします。
また、スタスタといけない為、
ゆっくりゆっくり
昇り降りをします。
どちらも足に力が入り、
膝や股関節を固める為、
悪循環になります。
歩く時はスタスタ歩いている方を思い浮かべると、
一歩一歩、足をしっかり着こうと歩いている方や
ゆっくり右足に体重をかけ、
次に左足に体重をかけ
と歩いている方は、
余計に足に力が入っていることが、分かると思います。
階段の昇り降りも同じです。
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3: 必要以上の筋肉の緊張
階段の昇り降りで力が入る足は、
下記のようになります。
昇る時: 先に昇った足
降りる時: 足を降ろしていない側の足
太ももや膝周りの筋肉を緊張させます。
基本的に辛い膝や股関節に力を入れると、
痛みが出る為、大体の方は、
辛くない方の足が踏ん張っています。
それもゆっくり昇り降りする為、
必要以上に力が入り、
庇っている側の足も痛くなる可能性があります。
また、そのような昇り方、降り方を繰り返していると
膝や股関節が施術で楽になってきても、
慎重に昇り降りをする為、必要以上に足の筋肉を
緊張させ、中々、楽にならない場合があります。
スタスタ昇り降りするのは
バランスが取りづらい、
力が入りづらい、
怖い といった状態になります。
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4: 昇り降りの練習
段差が高いとバランスが取れない為、
どうしても慎重になり、余計な力が入ります。
●歩く練習
練習方法として、2本杖で歩くことから始めます。
(バランスよく歩ける方は省略して大丈夫です。)
杖を使うポイントは、杖に体重を乗せないことです。
軽く杖をつくだけで、バランスがとれます。
例えば、片足で立つとバランスが悪いですが、
壁を指で触るだけでバランスがとれるのと一緒です。
次のステップは、軽く杖をつきながら、
腰付近を誰かに触って、軽く教えて貰います。
押されていることで、基準ができるので、
バランスが取りやすくなります。
最後は杖なしで、腰付近を押されている
イメージで歩きます。
●階段の昇り降りの練習
ジョイントマットを何枚か重ね
低い段差を作ります。
あとは、歩く時の練習と同じです。
2本杖を軽くつく。
腰付近を押される。
ジョイントマットの段差を高くする。
バランスの取り方が分かってくると
少しづつスムーズに動けてきます。
リハビリと同じように考えて、
焦らず、継続して下さい。
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