第145回:かかとが痛い方へ
1: かかとの痛み
歩くとかかと(後ろの部分)が痛い方、
いませんか?
当院に来られている方でも
時々、かかとの痛みを
訴える方がいらっしゃいます。
整形外科でレントゲンを撮ると
かかとの骨に棘が出来ていることが多いです。
ですから、その棘が悪さして
痛みを出している というような
説明を受ける方が多いです。
ただ、当院で施術をしても
痛みが軽減する為、
本当に棘が悪さしているかは
不明です。
今回はかかとの痛みについて
説明していきます。
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2: 痛みの動き
当院に来られている方を
見ていると、痛い部分を押しても
特に痛みはありません。
大体の方は歩いている時に
痛みを感じています。
足を着いて、体重が乗る
タイミングです。
それ以外は、下記2つです。
立っている状態で
片足を前に出して、
前足体重になった時。
長時間の車の運転。
かかとに体重や負荷が
掛かると痛みが出ます。
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3: 当院の施術の考え方
足首より下には、
いくつもの骨があります。
その中のかかとの部分の骨を
踵骨(しょうこつ)と言いますが、
痛みを訴える方は
この骨の可動域or遊びが
少ないです。
関節ではありませんので、
大きく骨が動く訳ではありませんが、
他の人と比べると、動きが悪いです。
骨自体が悪いというよりは
その周りの筋肉や靭帯、
他の骨の位置の影響によるものです。
ですから、
このかかとの骨の遊びを
作るように施術していきます。
勿論、かかと以外の骨の
遊びも作るようにします。
すると、かかとに体重がかかっても
負荷を分散出来る為、
痛みが減っていきます。
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4: 日頃からの予防
かかと付近が固まるということは、
かかとの負荷や力を入れ続けることを
減らすことが大切です。
・歩く時に、かかとから着こうとしない。
・長時間の車の運転。
・しゃがむ姿勢。
・つま先立。
・片足を前に出して、前足体重。
すぐ固まる訳ではありませんが、
10分に1度は姿勢を変える努力を
して下さい。
あと、予防として足周りを緩める
体操をると良いです。
・足の指の間に手の指を入れて、グルグル回す。
(5~10回)
・足の甲と足の裏を両手で雑巾絞りのように動かす。
(10~20回)
・かかととそれ以外の骨を掴んで、
かかとを左右に動かしたり、前後に動かす。
(5~10回)
骨が固まっているというより、
骨の周りの筋肉が固まったり、
隙間が狭まったりしていますので、
そこが改善できるとよいです。
そして、ストレッチは息を吐くと
無駄な力が抜けますので、
そちらも忘れずに行って下さい。
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