第144回:前屈のストレッチで気を付けること
1: ストレッチ
体を柔らかくする目的であったり、
準備運動の一つとして、
前屈のストレッチをしている方いませんか?
一生懸命、ストレッチをしているにも関わらず、
逆効果になっている場合は、多々あります。
その一つに、長座での前屈があります。
このストレッチは、体が辛い人が行うと
そけい部付近に力を入れているだけで、
ストレッチの目的を果たさずに、
股関節周りや腰を固くしています。
その他にも影響していることがありますので、
今回はそちらを説明していきます。
コラム一覧に戻る
2: 前屈の時の足
床に座って、足を伸ばした状態で、
前屈をする時に、皆さんの足は
どのようになっているでしょうか?
確認してみると、
親指と親指が付いていませんか?
教えてくれる先生は、
ほとんどが親指と親指がついている
と思います。
ですから、教えてもらっている方も
同じようにしている場合が多いです。
ここで問題なのが、
足を内に捻じっている状態に
なっていないかどうかです。
特に女性に多いですが、
つま先と膝の向きが違う場合が
あります。
膝に対してつま先が外を向いています。
コラム一覧に戻る
3: つま先と膝の向きが違う
これは横座りやペタンコ座りをすることで
つま先と膝に捻じれが出ます。
横座りをすると分かりますが、
足先が外に出ている側を見ると、
太ももは内に捻じれ、足首から下は外に捻じれています。
横座りやペタンコ座りを長年していると、
その捻じった状態が癖づいていき、
いつのまにか膝に対して、つま先が外を向いた
状態となります。
椅子に座った状態で足を伸ばし、
膝のお皿の両端を鷲掴みにし、
お皿の向きとつま先の向きを確認すると
分かります。
女性の方は、大きくずれている方が多いです。
男性も横すわりやペタンコ座りをしていれば同じです。
ですから、前屈の時に親指と親指がついていると、
両膝は内を向いている状態となり、
太ももは内捻じりになっているといことです。
コラム一覧に戻る
4: 負担の少ない前屈のやり方
前屈の大目的は、もも裏、お尻のストレッチです。
足(太もも)を内に捩じりながらやる必要はありません。
ですから、膝のお皿がまっすぐ上を向く角度を
見つけて、前屈をした方が良いです。
また、左右の足を付けるのが
大変な人もいますが、
そういう方は、足と足を若干開いて
前屈をした方が良いです。
余計な所を緊張させて
前屈をしても緊張させている部分を
固めるだけですので。
あとは、手からいくのではなく、
手はそけい部に当て、
そこから曲げる意識。
または、床に接触している
お尻の部分を
後ろに滑らしている気持ちで
前屈するのも良いです。
手でつま先を触るように前屈したくなりますが、
意識を変えると良いです。
そして、ストレッチは息を吐くと
無駄な力が抜けますので、
そちらも忘れずに行って下さい。
コラム一覧に戻る