第24回:大事な足の骨・・・腓骨(ひこつ)
1: 腓骨(ひこつ)
今回は足の症状に関係する腓骨(ひこつ)
について説明します。
皆さん、膝と足首の間に
骨が2つあることを知ってますか?
1つ目は、脛骨(けいこつ)です。
・ 「体重を支える」太い骨
・ すねの部分です。
2つ目は、腓骨(ひこつ)です。
・ 「クッションの役割」と「足の動きの多様性を生み出す」細い骨です。
・ 脛骨の外側についています。
・ 膝のお皿の下を外側に触っていくとボコッと出ている骨があります。
その骨と足首の外くるぶしを結んだ骨が腓骨です。
腓骨は骨折しても日常生活に影響しないと言われていますが、
この腓骨が膝や足首の痛み、足の疲労に大きく関係します。
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2: 腓骨体重
骨の役割から、
体重は太い骨である脛骨(けいこつ)に
掛けるべきなのですが、
多くの方が無意識に腓骨(ひこつ)に
体重を掛けています。
脛骨体重では、かかとに体重が乗り安定しますが、
腓骨体重では、かかとに体重が上手く乗らず、
小指側体重になります。
すると、このような事が起きます。
・ バランスを外側に崩しやすい
・ 膝痛、足首の痛み
・ ふくらはぎの疲れ
・ O脚になりやすい
どの骨に体重をかけるかで
足の負担が変わります。
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3: 腓骨の影響
更に腓骨は、ずれやすい骨でもありますので、
・ 腓骨体重
・ 足組
・ 膝を曲げる姿勢(草むしりなど)
などを長時間続けることで、
腓骨は下方側、外側にずれていきます。
腓骨は、腓骨神経を圧迫しやすい為、
腓骨のずれが大きくなると
下記のような症状が出てきます。
・ 膝下の外側から足の甲にかけてのしびれや感覚異常
・ 足首や足指を上げることができない(つまづきやすい)
腓骨のずれは、痛みだけでなく
しびれに関係します。
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4: 腓骨のずれの改善
腓骨の外側のずれを改善する方法としては、
膝下5cmの位置を手ぬぐいなどで
ちょっときつめに縛って下さい。
(腓骨頭の約2cm下)
その状態で歩いてみると、
歩きやすく感じませんか?
それは、腓骨の外側のずれが抑えられることで、
脛骨体重となり、足首や膝が安定するからです。
足に痛みやしびれが出ている方、
足が疲れやすい方は、
寝る時とお風呂以外は、縛って見て下さい。
約1ヵ月程続けると
腓骨の外側のずれが改善され、
自然に脛骨体重となります。
勿論、長時間の足組みやしゃがむ姿勢は
避けて下さいね。
腓骨の負担を減らすことで足の症状は変わりますから、
腓骨を大切にしましょうね~。
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