第20回:なぜ冬になると体は痛くなるの?
1: 体温調節機能
寒くなると、痛みを感じる方が多いですね。
「寒いと肩がこるんだよね~。」
「このごろ、腰が痛くて・・・。」
これは、寒い時に働く体の機能が関係していますので、まずはその機能から説明していきます。
私たちの体は、暑い時も寒い時も、
常に体温を一定にしようとする働きがあります。
これを体温調節機能といいます。
実際にどういう働きをするかと言うと、
暑い時は、
毛穴が開き、汗を出すことで熱を外に逃します。
寒い時は、
寒い時は、筋肉を緊張させる事で熱を作り、
更に血管を収縮させることで熱が逃げないようにしています。
こういう働きにより、
気温に大きく左右されずに
生きることが出来ます。
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2: 体温調節機能と痛みの関係
寒い時は体温調節機能の働きにより、
血管が収縮するということは、
血液の流れが悪くなるということです。
これは、痛みが出る条件と同じです。
当院では体のゆがみが痛みの原因と
説明していますが同じ事です。
体のゆがみにより、
筋肉の緊張状態が続く為、
血液の流れが悪くなり、
痛みを感じるようになります。
ですから、寒い所にずっと居ると
体は痛くなりやすいです。
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3: 追い打ち
寒い時、肩をすくめていませんか?
外を歩いている方を見ると、
ほとんどの方が
猫背で肩をすくめて歩いています。
これは、肩こり、背中痛、腰痛の原因になります。
体温調節機能により、
筋肉が緊張し、血液の流れ悪くなっている所
に更に追い討ちを掛けているようなものです。
絶対にやってはいけない訳ではありません
が、極力、避けた方が良いです。
私は、寒くて思わず肩をすくめた瞬間、
「あ、ダメダメ」と思いながら、
肩をすくめるのを止めます。
なぜなら、後で肩が重くなるのが
分かっているからです。
まとめると、
寒くなると痛くなるのは、体温調節機能により避けられません。
ただ、寒い時の余計な緊張は、更に体を痛くする原因になりますので、
避ける事が望ましいです。
<寒い時の余計な緊張>
・肩をすくめる。
・腕を組む。
・猫背になる。
肩こりで悩んでいる方は、特に気を付けましょう!
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