第16回:痛みの原因探し
1: 筋肉の緊張
慢性的なからだの痛みは、
筋肉の緊張状態が続き、血液の流れが
悪くなることで 引き起こされます。
しかし、
単純に「筋肉の緊張状態」と言われても、
イメージするのは縮んで固くなっている状態
ではないでしょうか?
筋肉は縮むか伸びるかの働きしかありませんが、
縮んでいる時だけ緊張しているかというと、
そうでもありません。
伸ばされながらも、それ以上伸ばされないように
緊張する事があります。
特に姿勢を維持する時です。
このような緊張状態が日常生活では多く存在し、
慢性的な痛みとなっていきます。
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2: 猫背の姿勢では・・・
よく、疲れると背中を丸めて、
全身の力を抜いたような状態で
座る方が居ますよね。
(疲れなくても、そのように座っている方も
居ますが)
自分ではどこにも力を入れていないつもりだし、
楽だと感じる状態かもしれませんが、
実際は、背中側の筋肉を
常に緊張させています。
背中側の筋肉が緊張することではじめて
猫背の姿勢を維持することができます。
分かりやすく説明すると倒れそうな木を逆側から
絶えず引っ張っている状態ですね。
この状態を30分、1時間と続けると思うと
ちょっと辛そうですね。
でも、この状態を日常生活で
平然とやっている方が多いです。
背中側の苦労が少しはイメージ出来たでしょうか?
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3: 首を例にすると・・・
ソファーに寄りかかりながら、
顔だけ左に傾けてTVを見て
いる方も居ますよね。
ソファーに頭を支えられているから
首は緊張していないかと思いきや
実は緊張しています。
首の右側の筋肉は、頭がこれ以上、
左に倒れないように緊張しています。
思い出し見て下さい。
ソファーに座ってTVを見ていると、
首が疲れる~と感じた事はないでしょうか?
ですから、慢性的な痛みの原因を探す時は、
痛い側の筋肉を伸ばしている姿勢を
思い出して行くと見つかりやすいです。
仕事中、運転中、TVを見ている時、家事、睡眠中などで
痛く感じる場所を伸ばしている姿勢が無いかな~?
というような感じです。
日常生活の原因が無くなれば、症状も楽になってきます。
是非、痛みの原因探しをしてみましょう!
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