第139回:片足で立ち続けるポイント
1: 片足で立つ
普段、片足で立ち続けることは
少ないと思いますが、
いざ、片足立ちになろうとすると
案外難しいですよね。
武道で蹴る時は片足立ちになりますが、
スピードが速い分、勢いでごまかせます。
ただ、ヨガの場合は、ピタッと止まります。
太極拳はゆっくりした動きの中で
片足立ちになります。
ヨガや太極拳を長年している方は、
体幹が鍛えられて、バランスが
しっかりするとは思いますが、
習い始めの方は、どうしても
足に力が入り、プルプルしたり、
バランスを崩したりします。
色々な所を緊張させてしまう為、
体が痛い人にとっては
結構な負荷となります。
では、どうすれば良いでしょうか?
(今回はヨガや太極拳を習い始めの方に
少しでも参考になればと思っています。)
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2: 二本足で立つ難しさ
そもそも物は、
机や椅子、ベッドなどを見れば分かる通り、
大体、四本足が多いです。
カメラの三脚など
三本足の場合もまれにありますが、
人間と同じように二本足で
バランスをとっているものは、
めったにありません。
あったとしても、
足裏の部分の長さが長かったり、
面積が大きかったりします。
二本足で立つ人間は
元々バランスが悪いのです。
赤ちゃんを見ると
四つん這いから
立つようになるまで
大変なのが分かりますよね。
それが、いつ日か上半身をどのように動かしても
下半身をどのように動かしても
バランスをとって立ってられます。
実は凄いことなのです。
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3: 一本足で立つ難しさ
私達が二本足で立っていられるのは、
足裏と足裏を結んだ太いライン(基底面)の中に
重心があるからです。
上半身を右に倒しても、
左に下半身を持っていくことで、
バランスをとります。
上半身を前に倒しても
後ろに下半身を持っていくことで、
バランスをとります。
しかし、基底面から重心が外れてしまうと
バランスを崩し、足が出てしまいます。
(その場で立った状態は維持できません。)
ですから、基底面の中に
如何に重心を維持できるかが
ポイントとなります。
そう考えると
二本足から一本足になった場合、
基底面の面積は半分以下となります。
(両足を揃えて二本足で立っていた場合)
これだけでも難易度が上がるのですが、
更に、人間の構造上、
足は真ん中についておらず、
左右に付いていますので、
一本足で立とうとすると
自然に体を傾けないといけません。
ですから、
難しくて当たり前のなのです。
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4: 片足で立つポイント
ポイント①
浮かした足をもう一方の足(軸足)に
付けるor近づける。
⇒ 体を一つにした方が体が揺れにくくなります。
ポイント②
軸足の内側に自分の中心線(真ん中の線)を合わせる
⇒ 小指側体重になると、バランスを崩しやすい為、
軸足の内側を目安にすると良いです。
ポイント③
足裏や膝など、表面部分に力を入れないようにする。
⇒ 力が入るとバランスを崩しやすいです。
ポイント④
右半分の体と左半分の体が合わさった面
(左右に真っ二つにした時の面)を意識し、
前後にずらし続けるイメージを持つ
例えば、右半分を前に左半分を後ろに
先程意識した面でずらし続ける。
私達は、片足立ちを維持しようとすると
固定したくなります。
しかし、コマのように動き続けた方が、
バランスは良くなります。
実際に動くわけにはいかない為、
意識の中、体の中を動かし続けます。
片足で立つコツは、色々あると思いますが、
一つのやり方だと思って、試して頂いて、
上手くいけば取り入れてみて下さい。
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