第136回:足を着いた時の痛みをかばうと・・・
1: 足を着くと痛い・・・
痛みが出る時間や姿勢は様々ですが、
足に体重を乗せると痛い、
痛くて足が着けない方はいませんか?
痛みの原因は様々ですが、
膝痛、股関節痛、腰痛、坐骨神経痛、
腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などが
あります。
一歩でも体重を乗せられない方あら
数メートル、数十メートル歩ける方も
いらっしゃいますが、
どちらにしても辛くなった場合は、
体重を乗せないように庇うと思います。
この体重を乗せないように庇う姿勢や動作が
更なる痛みを作りますので、要注意です。
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2: 庇う姿勢
足を着いて痛いと、体重を乗せないように
上半身を逆方向に傾けながら、
足を浮かす姿勢をとります。
立っている時も歩く時も。
この姿勢を取り続けると
元々の痛みに加え、
更に痛い部位が増えることがあります。
なぜなら、足を浮かし続けるということは、
足を上げる筋肉を常に緊張させている状態だからです。
主に足を上げる筋肉は、
大腰筋、腸腰筋、太ももの筋肉です。
そして、足を浮かすということは、
膝を曲げ続けることでもある為、
もも裏、膝裏の筋肉も緊張し続けます。
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3: 痛くなる部位
<太ももの筋肉の緊張>
・太もも自体の張り、重さ
・膝全体の痛み
<腸腰筋の緊張>
・お尻
・ももの外側
・ふくらはぎの外側
・太ももの前
<もも裏の緊張>
・もも裏自体の張り、痛み
・神経圧迫によるもも裏、ふくらはぎ、足裏などの痛み、シビレ
・膝の板に
<膝裏の緊張>
・膝が伸びにくくなる
・膝の痛み
足を庇って、楽な姿勢をになっているつもりが、
この筋肉の緊張により、痛みの部位が増えるという
負のスパイラルになってしまいます。
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4: 足を着くと痛い時
立っている時は、
痛い側の足に体重を乗せなくてもよいですが、
なるべく足を伸ばして立つようにして下さい。
よく立っていると
片側に体重を乗せる方がいますが、
その感じでOKです。
変に膝を曲げて足を浮かすような状態に
なっていなければ大丈夫です。
歩く時の対応方法はほとんどありませんが、
建物の中にいる場合は、
壁に手を付けてバランスを
とることがお勧めです。
但し、外など何もない所を歩く場合は、
足を浮かすような姿勢を避けられない為、
なるべく短い時間にする以外に
アドバイスはありません。
(2本杖を使うのも、上半身の傾きを抑えられます。)
庇っている時間が長ければ長い程、
症状は悪化しますので、
早め早めの改善を心掛けて下さい。
(病院や整体院、鍼灸院など)
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