第129回:二の腕(腕の後ろ側)の痛み
1: 二の腕(腕の後ろ側)の痛み
二の腕(腕の後ろ側)が痛い方、いませんか?
物を持ち上げたり、逆の肩を触るような動きで
痛みが出る方が多いです。
二の腕の痛みは大きく分けて2種類あります。
一つ目は、腕自体の疲労による痛みです。
腕の使いすぎです。
二つ目は、首を動かすことによって出る痛みです。
こちらは、首や肩甲骨周りの緊張により起きています。
二の腕の痛みは、自分でマッサージしづらく、
痛くなると中々、自分では改善しづらいですね。
今回は、一つ目の腕自体の疲労による
痛みについて説明します。
コラム一覧に戻る
2: どの動きが原因?
原因は大きく分けて4つあります。
①持ち上げ続ける
・赤ちゃんの抱っこ
・大きい箱を持つ
・スマホ
②押さえる
・仕事で壁や物を押さえ続ける
・ミシンで布を押さえる
③体を支える
・座った状態で手や肘を床につく
・肘を床について、手で頭を支える
④拭く
・床の雑巾がけ
・壁を拭く
・お風呂場の掃除
・トイレ掃除
・キッチン周りの掃除
・テーブル拭き
(特に横に動かす動き)
原因としては、①と④の割合が大きいです。
負担の減らし方について見ていきましょう。
コラム一覧に戻る
3: 日常生活の負担の減らし方
①持ち上げ続ける
・肘をなるべく体の横に近づけて下さい。
離れれば離れるほど、二の腕に力が入ります。
ただ、箱の形状、大きさによっては、
肘の位置を変えれない為、負担を減らせない場合もあります。
②押さえる
・押さえる位置、角度を変え、
二の腕に掛かる負担を少しでも減らして下さい。
③体を支える
・支えるのを止めて、寝転がって下さい。
中途半端な姿勢は、色々な所に負担を掛けています。
④拭く
・横に手を動かす動きが一番負担が大きい為、
なるべく肘を体に近づけ、縦に拭いて下さい。
力を入れて拭く時は特に。
自分で負担のかかる姿勢や動作を見つけて、
負担を減らすのが体を楽にする一番の近道です。
コラム一覧に戻る
4: 自分で出来る体操
<準備>
床で仰向けになり、
丸めたバスタオルを二の腕の下に入れます。
(布団の上は、バスタオルが沈み込みますので固い所で行って下さい。)
●体操①
肘を伸ばした状態で、
痛い部分に丸めたバスタオルが当たるようにし、
腕を左右に揺らします。
痛い範囲は広いので、場所を変えながら繰り返します。
●体操②
次に肘を曲げた状態で行います。
●体操③
次に肘を伸ばしたり曲げたりします。
バスタオルに対して、腕を傾けて
角度を変えても良いです。
痛気持ちい範囲で
小さく、ゆっくりを心がけて、
腕を動かして下さい。
痛すぎる場合は、
痛すぎる場所を避けて、周りからアプローチすると良いです。
是非、試して見て下さいね。
コラム一覧に戻る