第105回:指を曲げると指が痛い
1: 指の痛み
グーにしようとすると、指が握り辛かったり、
指が痛かったりすることないですか?
指の痛みというと、
・腱鞘炎
・ばね指
・リウマチ
・へバーデン結節
などがあります。
<腱鞘炎>
・指の骨を動かす腱とそれを包んでいる腱鞘が
擦れることで炎症が起きる
<ばね指>
・指の酷使が原因
・指を曲げ伸ばしする時に、指がカクンと動く
・腱がカルシムの付着により肥大し、肥大した部位が
腱鞘を通る度に、引っかかる
<リウマチの特徴>
・原因不明
・朝の手のこわばりから始まり、痛み、腫れ、最後は関節の変形が起き、固定される
・手足の指、手首など、末端の関節から症状が出やすい
・左右の関節で同時に起きやすい
<へバーデン結節>
・原因不明
・指の第一関節の変形
・レントゲンで関節の隙間が狭い、関節が壊れる、
骨の棘があればへバーデン結節と診断
ただ、上記の診断はされないけど指が曲げづらい、
痛いという方もいます。
その場合は、筋肉が原因の場合があります。
今回は筋肉が原因の場合について書いていきます。
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2: 指が痛くなる原因の動作
指を動かす筋肉が筋肉疲労を起こすと
指がむくんだり、痛みが出たりします。
筋肉疲労を起こしても、お風呂と睡眠で
回復すれば痛みも出ないのですが
回復力よりも負担の方が大きいと
筋肉の弾力性がなくなり、痛みとなります。
特に痛みが出る動作は下記のようになります。
<家>
・裁縫
・鎌を持ち続ける
・草むしり
・枝切りハサミ
・片手でスマホを操作
<仕事>
・指先で押し続ける
・重いものを持つ
・細かい部品を持つ
・指でボルトを締める
・PCのキーボード
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3: 指を動かしている筋肉
指を動かしている筋肉は、
大きく分けて、2種類です。
・指を伸ばす時に働く筋肉
・指を曲げる時に働く筋肉
指を伸ばす時に働く筋肉は、手の甲側に、
指を曲げる時に働く筋肉は、掌側に
付いています。
更に筋肉の付き方は、
前腕(肘から手首)に筋肉が付着しているパターンと
手の平、手の甲部分に筋肉が付着しているパターンがあります。
指が痛い時は、指だけをマッサージしても変わりづらく、
手の甲や前腕部分にアプローチする必要があります。
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4: 指の痛みを変える方法
①手の甲側にアプローチ
痛い側の手を手の平が下になるように
テーブルや太ももに置きます。
痛い側の手の甲の骨と骨の間に
もう一方の手の四つの指(親指以外)を入れ、
肘を揺らします。(5~10回)
指の付け根から順番に行い、
手の甲の真ん中位まで3ヵ所行う。
握りやすくなれば、2,3回繰り返す。
②前腕にアプローチ
痛い側の前腕をもう一方の指で挟み、
痛い側の前腕を外に捻じって、戻すを繰り返します。
(1ヵ所5回)(挟んで痛い場所を特に行う)
痛い側の前腕をもう一方の指で挟み、
痛い側の手首を曲げ伸ばしする。
(1ヵ所5回)(挟んで痛い場所を特に行う)
③関節にアプローチ
痛い指の関節をもう一方の親指と人差し指で
左右から挟み、痛い側の関節を動かす。
挟んでいる指を内や外に捻じりながら
動かして痛みがない角度があれば見つけて、
繰り返す。
④その他
左右の手を組んで、手の平をこする。
(10~20回)
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