第101回:小指側に体重を乗せる影響
1: 立つときのクセ
長く立っていると、
ついつい片足体重になりませんか?
片足体重の時はほとんどの方が、
膝をピント伸ばして立っています。
すると、
重心は足よりも外にいきますので、
体重を足の小指側で
支えることになります。
(すごい方は、親指側が浮いて
立っている方もいます。)
この立ち方を続けていると、
体にどのような影響が出るのでしょうか?
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2: 小指側体重の影響
まず、膝裏を伸ばしていることで
ふくらはぎはパンパンになります。
ふくらはぎの張りが取れずらくなり、
すぐ張りやすかったり、むくみの
原因になります。
ふらくはぎがパンパンになると
膝から足首を結んでいるすねの骨の
外側に位置している腓骨(ひこつ)という骨が
ずれていきます。
更に小指側体重になることで、
体重がすねの骨ではなく、
腓骨で支える形になる為、
腓骨のずれは大きくなります。
腓骨がずれると、常にふくらはぎを
外に引っ張っている形になる為、
ふくらはぎは張り続けます。
(悪循環になります。)
更に膝の痛みや膝が曲がらないなど、
膝のにも影響が出てきます。
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3: それ以外のクセ
腓骨をずらすのは、
片足体重以外にもあります。
一つ目は、女性の方に多いですが、
イスに座っている時に
つま先とつま先を合わせている姿勢です。
二つ目は、仰向けでつま先を合わせる姿勢です。
この2つの共通点は内股です。
つま先を内に向けていると、
足首の外くるぶしがずれていきます。
この外くるぶしは、腓骨の一部の為、
結果的には腓骨をずらしています。
三つめは、捻挫です。
よくある捻挫は、足首を内側に捻った状態で、
体重がのり、グギッとなります。
つま先が内に向いた状態で
一気に負荷を掛ける為、
腓骨のずれは一番大きくなります。
捻挫で怖いのは、外くるぶし周辺の靭帯が
伸びてしまい、元に戻らないことです。
1回や2回だとまだ良いのですが、
3回以上捻挫をすると、靭帯が伸びすぎる為、
足を持ち上げると、小指側がだらーんと
落ちます。
(回数は目安です。捻挫の度合いによって異なります。)
そうなると、歩いていても
捻挫しやすくなります。
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4: 対策
対策① 内股を避けましょう。
内股で立ったり、歩いていると
どうしても小指側体重になります。
つま先をいつもより外に向ける癖をつけましょう。
対策② 親指と親指を合わせるのを避けましょう。
内股と似た感じですが、
イスに座った状態、仰向けの状態で
親指と親指を合わせる方がいます。
こちらも腓骨をずらします。
対策③ 体を捻じる時は、つま先を向けましょう。
体を捻じる動作は、どうしても小指側体重になります。
つま先を向けることで、小指側体重を防げます。
対策④ 膝を少し曲げて内ももを意識して立ちましょう。
つま先を外に向けて立っていても、
膝がピント伸びていると、
体重が小指側になります。
そして、ふくらはぎも張ります。
膝を伸び切る直前で止めると、
片足体重になっても、
体重が外にいきづらいです。
更に内ももを意識して立っていると、
両足体重で立っていられます。
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