第100回:イスの背もたれは使わない方が良い?
1: 姿勢
イスに腰掛ける機会は結構ありますよね。
・食卓のイス
・テレビを見る時(ソファーも含め)
・車の運転
・電車
・学校
・仕事
・外食
・病院、銀行などの待合室
背もたれを使った方がよいかどうか
迷ったことはないでしょうか?
・背もたれを使わず猫背
・背もたれを使わずまっすぐの姿勢
・背もたれを使って猫背
・背もたれを使ってまっすぐの姿勢
私はまっすぐの姿勢であれば、背もたれを使っても
使わなくてもそこまで大きく
体に影響しないかと思っていたが、
ある日、私は銀行の待合室で背もたれに寄りかかって
座っていた時に首が張って来ました。
慌てて背もたれから背中を離すと、
首の張りはなくなりました。
今回は、イスの背もたれに関して説明していきます。
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2: なぜまっすぐの姿勢でも首が張るの?
私はいつも整体院で来院者さんに
まっすぐの姿勢を説明しています。
猫背から息を吸って、まっすぐの手前で止める。
肋骨は少し上げた状態で、胸から少しだけ前傾。
この姿勢をとって、あごを少し上げていれば、
首は張らないはずです。
勿論、この指導している姿勢は
背もたれには寄りかからない状態です。
ですから、背もたれに寄りかかると
指導している姿勢からは外れているのですが、
それでも、そこまで首に影響しないだろうと
考えていました。
それでも、首は張りました。
さて、なぜでしょう?
そこで考えたのが、背もたれの角度です。
背もたれの角度はイスによって変わります。
特に待合室のイスは、後ろに傾く角度が
大きいものがあります。
ですから、腰をまっすぐにして、
背もたれに寄りかかり、銀行のテレビを観ていた姿勢は、
結構、上半身は後ろに倒れ、顔だけ前に出している姿勢に
なっていました。
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3: 背もたれは使わない方が良い?
顔をまっすぐ向ける場合は、
基本的に背もたれを使わない方が体は楽です。
テレビを見る時など
ただ、ずっとは出来ない為、時々、丸くなったり、
座っているのに疲れたら、横になった方が良いです。
例外としては、運転があります。
運転も基本的に前を向く為、
同じことが言えるのですが、
運転は、Gが掛かります。
加速、減速、カーブの時。
ですから、
運転中は、背中、お尻を背もたれに
着けておいた方が良いです。
では、首が張るのはどうするかと言うと、
首に関しては、あごを上げることをお勧めしています。
あごを上げることで、首に湾曲がついた状態となる為、
首は張りにくくなります。
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4: スマホ、書き物をする時は?
ももの上でスマホする時や書き物などをする時は下を向きますよね。
下を向く時はどうでしょうか?
背筋をまっすぐにして、顔だけ下を向けると、
首は猫背の時以上に張って来ます。
それは、あごを引き、首だけで
下を向いているからです。
下を向く時は若干猫背になった方が良いです。
背中と首を少しづつ曲げ、全体で下を向けた方が、
体の負担は分散できます。
ただ、パソコンなど、真下を向かなくてよい場合は、
まっすぐの姿勢から上半身を前傾させ、あごを上げて
作業すると首、肩の負担は減ります。
まとめると、
真下を向いて作業する場合は、
若干猫背になる為、背もたれを使っても良いと思います。
パソコンを操作する角度では、
背もたれを使わず、上半身を前に倒して
操作するのがおススメです。
スマホも人によって、太ももの上で操作する方、
高い位置で操作する方がいますので、
その状況によって使い分けて下さい。
なるべく高い位置で操作した方が
体の負担は減る為、スマホはテーブルの上に置く、
又は、膝の上に大きなクッションを載せ、
クッションの上で操作するのがおススメです。
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