精神的ストレス

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日常生活 改善コラム

毎月更新!太田 整体 4コマ

第99回:筋肉はなぜ硬くなるの?

1: 肘が伸びない

整体 イラスト:体のゆがみ

朝起きた時、肘が伸びにくい・・・。
と感じたことはないですか?

肘を深く曲げたまま寝ると
この現象が起きます。

肘を曲げ続ける状態は、
上腕二頭筋(力こぶ)などの
筋肉を縮め続けている状態です。

筋肉を縮め続けると
筋肉はどんどん硬まっていきますので、
筋肉は伸びにくくなります。

他にも正座やあぐらをしていて、膝が伸びない。
しゃがんだ状態から腰を伸ばせない。

なども同じです。

縮め続けた筋肉が伸びにくくなる現象は、
どの部位の筋肉も同じことがおきます。


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2: 筋肉の働き

整体 イラスト:体のゆがみ

筋肉の働きについて説明します。

まず、覚えておいて欲しいのが、
『筋肉は縮む働きしかありません』
ということです。

どういうことかと言うと、
筋肉は縮むことは出来ても、
自分で伸びるという働きが
ないということです。

???が浮かぶと思いますが、
では、どうやって筋肉は伸びているのか。

それは、反対側の筋肉が縮むことで、
関節を動かし、他動的に伸ばされています。


肘関節についている筋肉で
もう少し分かりやすく説明します。

力こぶの筋肉(上腕二頭筋)と
腕の後ろに付いている筋肉(上腕三頭筋)は、
肘関節に対して別々の働きをします。

上腕二頭筋を縮めると、肘関節は曲がり、
上腕三頭筋を縮めると、肘関節が伸びます。

肘関節が伸びるということは、
上腕二頭筋が伸びる(縮んだ状態が解消される)
ということです。

肘を曲げたり、伸ばしたりする動作の時は、
交互に上腕二頭筋と上腕三頭筋を縮めています。


よって、身体の中には、
関節を曲げる筋肉があれば、
関節を伸ばす筋肉が存在します。

関節を回旋する筋肉があれば、
逆方向に回旋する筋肉があります。

これも覚えておいて下さい。


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3: なぜ筋肉は硬まるの?

整体 イラスト:体のゆがみ

●筋肉の構造
簡単に説明しますと、
『筋肉は細い糸の集合体のようなものです。』

細い糸(筋原線維)の束(筋繊維)が複数集まり、筋束になり、
筋束が複数集まり、筋肉になっています。


●筋肉が硬まるメカニズム
簡単に説明しますと、
脳の指令によりカルシウムが放出され、
そのカルシウムが、筋原線維同士をくっつけます。

私達が力を入れたり、関節を動かす時は、
カルシウムが放出されることで、
筋肉の繊維が硬められ、筋肉全体が硬くなっています。


硬まっている時間が短時間だと、
カルシウムが移動しやすく、
筋肉も伸びやすいのですが、

長時間、筋肉を縮め続けると
カルシウムが移動しづらくなり、
筋肉が硬まった状態になります。


ですから、同じ姿勢や同じ筋肉を使い続けると、
カルシウムによって筋肉が硬くなり、
張りや痛みが出てきます。

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4: 筋肉が硬まっている状態1

筋肉が硬まって状態は2種類あると考えています。

①脳の指令(学習)によりカルシウムを放出して硬めている状態

②脳の指令とは無関係にカルシウムで硬まっている状態


①は無意識に力が入っている状態です。

精神的な緊張状態、寒い時などが
当てはまります。

他には、間違った筋肉の使い方を
脳が学習した場合があります。

私たちは手を上げる時、
沢山の筋肉を縮めます。

どの筋肉を縮めるのかを
意識して動かせる人はいません。

筋肉は私達の意識で動いているのではなく、
脳の指令により動いています。

そして、どの筋肉を縮めるかは
脳が絶えず学習しているからです。

ですから、自然と手が上がります。


例えば、テニスを始めたばかりだと
ぎこちない動きですが、
慣れてくるとスムーズに動けます。
これも脳が筋肉の使い方を学習しているからです。


同じことが日常生活でも起きています。

パソコンをしている時に
肩をすくめていると、

肩をすくめている状態が
座っている時の状態だと脳が学習すれば、
肩をすくめる筋肉を、常に縮め続けます。

これが脳の学習により
筋肉を硬めている状態です。

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5: 筋肉が硬まっている状態2

整体 イラスト:体のゆがみ

次に②ですが、
どのような姿勢や動きをしても
カルシウムが移動できず、
筋肉が硬まっている状態です。

例えば、立っている時、
ふくらはぎは硬く難くなります。

仰向けになると、大抵の人は
ふくらはぎの力は抜け、柔らかくなります。

しかし、カルシウムで硬まっている場合は、
仰向けの状態でもふくらはぎの全体、
又は一部が硬くなっています。


基本的に仰向けでも筋肉が硬い場合は、
カルシウムにより固まっている状態。

仰向けでは柔らかい筋肉でも、
座ると固くなる場合は、
脳の学習が関係している場合があります。


首を施術しているとよく分かるのですが、
仰向けでも首が硬い方(②の状態)を施術して、
首を柔らかくしても
座った瞬間に首がガチガチ(①の状態)
になる方がいます。

となると、座った状態でもアプローチしないと
この首は変わりません。

アプローチの仕方は、
姿勢の意識を変える。
肩の位置を変える。
頭の位置を変える。
首に負担をかける筋肉(胸、肩甲骨周りなど)を緩める。
首自体を緩める。などなど。


どちらにしてもかたくなるのを防ぐ為、
又は、これ以上かたくしない為に
長時間の同じ姿勢や力を入れ続ける動きを避け、
筋肉を伸び縮みさせることを心掛けて下さい。

・正座、あぐら
・横向きで寝る時に膝を抱える
・寝る時に肘を曲げる
などなど

起きている間は、10分か20分置きに
部屋や仕事場を歩く、又は
その場で足踏みをする。

寝る時は、関節を深く曲げない姿勢を心掛ける。


筋肉について理解を深めて頂けたでしょうか?
是非、筋肉をかため続けることを避けて下さいね。

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