第97回:歩く時の足音
1: 足音
歩く時、走る時に、
足音を気にしている方、居ますか?
革靴やハイヒール、サンダル、スリッパなどを
履いている時は、どうしてもなってしまいますが、
何も履いていない時、足音が鳴っているでしょうか?
何も気にしたことが無い方は、
恐らく鳴っています。
なぜ、今回、足音の話をするかというと、
足音が鳴っていると、膝や腰、股関節に
負担を掛けているからです。
まずは、家の中を歩いたり、走ったりしてみて、
自分の足音を確認してみて下さい。
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2: 影響
足音が鳴っているということは、
衝撃を地面に与えていると同時に、
私たちの身体にも衝撃が伝わっている
ということです。
ちなみに
音が鳴るほど、机を手で叩いてみて下さい。
音が大きければ大きいほど、手は痛いはずです。
歩く時、走る時も同じことが起きています。
足音が大きければ大きいほど、
私たちの身体にも衝撃が伝わっています。
その衝撃をどこで受けているかで、
体の痛める場所が違います。
主に足首で衝撃を受け止めている方、
膝で受け止めている方、
股関節で受け止めている方、
腰で受け止めている方など。
体の固めている場所に衝撃が伝わります。
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3: アプローチ①
では、どうすれば、
足音を立てずに歩いたり、走ったり
できるのでしょうか?
イメージが出来るかどうかがありますので、
2つのアプローチを紹介します。
まず一つ目です。
早歩きなどをすると分かりますが、
足を大きく踏み出すと、ドンドンと音がします。
ですから、歩く時は足を前に出す意識ではなく、
身体が後ろから押されている感覚で歩きます。
家族がいれば、家族に押してもらって下さい。
一人で行う場合は、自分の手の甲を腰に当て、
押されているとイメージして歩きます。
この押されている感覚が分かるようになると
あとは、足音をさせないように足を着くのを
意識するだけで足音をなくせます。
どうしても足音が鳴る方は、
足を前に出そうとしていますので、
押されるように歩くを訓練して下さい。
または、次のアプローチ②を試してみて下さい。
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4: アプローチ②
二つ目のアプローチです。
ジャンプをして見て下さい。
すると着地の時に音がなりますよね。
これを音が鳴らないように
着地して見て下さい。
膝や股関節を柔らかく使うと
音が鳴らずに着地できます。
この音を鳴らせずに着地が出来たら、
その感覚で、走ってみて下さい。
これだけでも足音を立てずに
走ることが出来ます。
次に歩く方法ですが
走るスピードを落としていって下さい。
走ると歩くの違いは、
走るのは体が先に行っているのに対し、
歩くのは足が先に前に出ます。
なので、走る感覚(足よりも体が前に出る感覚)で歩くと
足音をさせずに歩けます。
特に歩く距離が長い方、走る時間が長い方は
是非、意識して見て下さい。
せっかく健康の為にやっているのに
逆に身体を悪くする場合がありますので。
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