第91回:腰を痛める歩き方をしてませんか?
1: 長く歩くと腰が痛い・・・
当院に通院している60代 女性。
女性「この頃、歩いていると段々腰が辛くなってきて、
20分経つと腰が痛いんですよね。」
私「もしかして、腰を反らせて歩いていませんか?」
女性「体操教室で良いと言われた歩き方をしているんですけど、
確かに腰を反らしいます。」
私「その歩き方は腰を痛めるから
絶対にやめた方が良いですね。」
女性「やっぱり・・・。 この歩き方をしてから調子が悪いのよね。」
私「もう一度、歩き方を見直しましょうね。」
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2: 体操教室の歩き方指導
・胸を張って、腰を反らす
・顔は正面を向く
・膝を伸ばして、かかとから着地
・腕を大きく振って、大股で歩く
・地面を蹴る
色々な所でよく指導されている歩き方ですね。
テレビでも雑誌でもどこでも見かけます。
見た目もよく、力を入れて歩いたほうが、
筋力も付いて良いと感じるようです。
でも、腰を反らせて歩いて、
腰を痛めている方は多いですよね。
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3: 腰を痛める要因
要因① 腰を反らす
腰を反らすということは、
腰の筋肉を緊張させ続けるという事です。
緊張し続ければ、その筋肉は硬くなり、
痛みとなります。
反り腰となり、仰向けに寝ても、
腰が浮いている状態になります。
要因② 膝を伸ばしてかかとから着地
膝を伸ばして歩くと、着地の際の衝撃を
膝で吸収できません。
吸収できない衝撃をどこで受けるかで痛める場所が変わります。
膝、股関節、腰・・・。
要因③ 大股で歩く
大股で歩くと、足、お尻、腰に力が入るのと、
更に腰を反らしてしまいます。
ふくらはぎ、もも、お尻がパンパンとなり、
腰もどんどん辛くなります。
ふくらはぎがパンパンになり、
歩くと足がシビレている人もいました。
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4: 腰の負担を減らす歩き方
腰が曲がってきた高齢者の方を除くと、
ほとんどの方は腰を反らせています。
歩き姿勢を意識している方は、
基本的に腰を反らせ過ぎています。
逆に何も考えないと、
お腹を前に出して、腰が反っている状態で立ちます。
また、歩くときに足から出そうとすると
自然に腰が反ります。
では、どうすればよいのでしょうか?
私が来られる方に伝えているのは、
お腹が痛い姿勢です。
お腹をくだしている時など、
膝が少し曲がり、腰が少し引けた状態になりますよね。
あれを少しだけ行います。
すると、腰を反らさない姿勢ができます。
次に深呼吸をして、肋骨を少し持ち上げます。
その状態が出来たら、膝は伸ばし切らないように注意しながら、
腰が押されるように歩きます。
すり足気味になりますが、腰への負担は
驚くほど、減ります。
是非、試してみて下さい。
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