第85回:腰痛の原因 その3
1: 腰痛
腰痛が慢性化している方は
多いと思います。
「骨と骨の間が狭くなっているからかな?」
「椎間板ヘルニアが原因かも・・・」
など、病院で診断されることを
鵜呑みにしていると本当の原因は
分からないことがほとんどです。
腰痛は、椎間板ヘルニアが原因でも
脊柱狭窄症が原因でもありません。
日常生活の体の使い方により
筋肉の弾力性が無くなって、
腰が痛くなっています。
弾力性が無くなっている筋肉のご紹介です。
今回は、腰痛の原因 その3です。
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2: もも裏の筋肉
腰痛の原因 その1では、「お腹の奥の筋肉(腸腰筋)」
腰痛の原因 その2では、「太もものねじれ」
についてご紹介しました。
今回の腰痛の原因 その3は
「太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)」です。
もも裏には、3つの筋肉があります。
・大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
・半腱様筋(はんけんようきん)
・半膜様筋(はんまくようきん)
大雑把に説明すると、
お尻の下の坐骨という骨から
ひざ下の骨に付着しています。
この筋肉の弾力性がなくなると、
膝が伸びづらくなります。
膝が曲がっていると、股関節(腰)も曲がります。
逆に膝を伸ばそうとすると、股関節(腰)も
伸ばそうとする為、腰に力が入ります。
あと、もも裏が張ると、
坐骨を引っ張る為、
骨盤が自由に動けないので、
それも腰痛の原因になります。
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3: もも裏の弾力性がなくなる原因
大きく分けて2つあります。
○膝を曲げ続ける
・正座
・あぐら
・しゃがむ姿勢
・体育座り
・横座り
正座し続けた後、膝が伸ばせなくなるのは
もも裏の筋肉も一つの原因です。
○もも裏を緊張させる
・中腰
・下のものを取る姿勢
・遠くのものを取る姿勢
・掃除機をかける時の前足
・片足体重
もも裏がピンと張るのが
分かると思います。
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4: 腰の予防
◆もも裏を緩める
●日常生活の改善
中腰、下のものを取る、
遠くのものをとる、掃除機をかける場合は、
・5~10分で前に出す足を左右交互に替える
・膝の角度を変える
・つま先の向きを変える
片側に体重を乗せている場合は、
・体重を左右交互に掛ける
・膝を少し曲げる
・両足体重を心掛ける
●体操
①イスに座り、緩めたい足を伸ばします。
②坐骨(お尻とイスの間に手を入れると、手に当たる骨)
から少し足先側を指で押さえます。
③伸ばしている足全体を左右に揺らします。
押さえる位置は、
・太もも裏の真ん中のライン(大体3ヵ所)
・太もも裏の外側のライン(大体3ヵ所)
(外側のラインは足の骨に近いラインです)
1ヵ所につき、10回程揺らしましょう。
張っている筋肉が分かれば、
効果が出ますよ。
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