第83回:なぜ膝や腰が伸びなくなるのか
1: 原因は筋肉?関節?
肘を曲げて寝て、朝起きた時、
肘が伸ばし辛いな~と
感じたことはありませんか?
長時間正座してから立つ時、
膝が伸びないな~と
感じたことはありませんか?
これは関節がおかしくなった
分けではありません。
単純に縮み続けた筋肉が、
伸びにくくなっただけです。
しかし、関節を伸ばさない習慣がつくと
筋肉は縮んだ状態で固まってしまい
関節を伸ばそうと思っても、伸ばせません・・・。
年齢を重ねていくと、
特に伸びにくくなるのは
腰、膝です。
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2: なぜ膝が伸びなくなるのか
膝が伸ばせなくなる原因は
主に2つあります。
一つ目は「日常生活の習慣」です。
<膝を曲げる習慣>
・しゃがみ続けることが多い
(仕事、草むしりなど)
・しゃがんで立つことが多い
(下の荷物を持ち上げる仕事など)
・正座が多い
・体育座りが多い
・中腰が多い
<膝を捻じる習慣>
・女の子座り、ぺたんこ座り
・体を捻じる動作が多い
(つま先より手が外に行く動作)
二つ目は「腰の影響」です。
腰が伸ばせなくなると、
膝を曲げてバランスをとって立ったり、歩きます。
その状態が習慣化すると、いつのまにか
膝が伸びなくなります。
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3: なぜ腰が伸びなくなるのか
腰が伸びなくなる主な原因は、
猫背の姿勢です。
・ソファーに座る。
・イスやあぐらで
腰をぐにゃーと猫背にしている。
・両足を伸ばして座っている
・体育座り
上記の姿勢により、お腹側の筋肉が
縮まって固まり、その結果、腰を伸ばせなくなります。
更にひどい方は、背骨周りの筋肉も固まります。
仰向けで寝る時に背骨が伸びる迄時間が掛かる方は、
要注意です。
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4: 腰の予防
下記の体操を行うことで、
腰が辛くなる方は、辛くない程度で行うか、
実施しないで下さい。
●体操1
①丸めたバスタオルを2本用意します。
②床の上に丸めたバスタオルを縦に並べます。
③背骨の下にタオルがくるように仰向けになります。
(お尻から首下までが乗っていればOKです。)
(足幅を広げ、両膝は立てて下さい。)
④両膝を小さく10回揺らします。
⑤両手を頭より上に組んで、肘を10回揺らします。
⑥両手を胸の上に組んで、肘を10回揺らします。
●体操2
①丸めたバスタオルを1本用意します。
②仰向けに寝て、丸めたバスタオルを
背骨と垂直になるように腰の下に入れます。
(辛い方は、タオルの巻き方を減らして、低くして下さい。)
(足幅を広げ、両膝は立てて下さい。)
③両膝を小さく10回揺らします。
④入れる位置を少しずつ変えて③を繰り返します。
●体操3
①うつ伏せになります。
②片膝を曲げて、足を立てます。
③立てた足を内側に倒して戻すを繰り返します。
(足を曲げた側のお腹(骨盤の内側)、そけい部を手で押さえます)
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5: 膝の予防
下記の体操を行うことで、
膝裏以外が辛くなる方は、辛くない程度で行うか、
実施しないで下さいね。
●体操1
①椅子に浅く座る
②膝を伸ばす
③手でお皿を膝裏方向に押し、体重を掛ける
(5~10秒)(3回)
●体操2
①伸脚
②手をお皿を膝裏方向に押す
(普通の伸脚です。)
(深い伸脚は、脚股関節のストレッチにもなるので、
なるべく深い伸脚をおすすめします。)
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