第79回:体のゆがみって何?
1: 体のゆがみ
「体のゆがみを整えます。」
という整体院は多いですよね。
(当院もそうですが・・・)
ただ、体のゆがみと聞いても、
背骨や骨盤のゆがみ位しか
ゆがみをイメージできないのでは
ないでしょうか?
更に言うと、背骨のゆがみは
何となく分かりますが、
骨盤のゆがみとなると、
実はどうゆがんでいるか
分からない方も多いと思います。
今回は骨盤も含めて、
体のゆがみについて
説明していきます。
コラム一覧に戻る
2: ゆがみの原因
まず、ゆがみの原因ですが、
背骨や骨盤は骨自体が
変形している訳でも、
単独でゆがんでいる訳ではありません。
背骨を考えると分かりやすいのですが、
身体を右に倒して立っていれば、
背骨はゆがんでいる状態です。
でも、真っすぐ立つと、
背骨のゆがみは解消されます。
何を言いたいのかと言うと、
背骨や骨盤は付着している
筋肉の引っぱり合いにより、
ゆがんでいるということです。
日常生活の姿勢や体の動かし方により
筋肉が偏って緊張し、それが癖づき、
体がゆがんでいます。
コラム一覧に戻る
3: 骨盤のゆがみ方
骨盤のゆがみ方は大きく分けて5パターンです。
①回旋系のゆがみ
・骨盤全体が右や左に向いている状態
②側屈系のゆがみ
・骨盤が右や左に倒れている状態
③前後屈系のゆがみ
・骨盤が後ろに傾いている状態(猫背)や
骨盤が前に傾いている状態(反り腰)
④捻じれ
・ティッシュの箱の両端を持ち、
雑巾絞りをしているようなイメージ
⑤骨盤の開き
・もう片方より骨盤が開いている
ゆがみ方は一つだけでなく複合していますが、
更に細かく言うと、姿勢によっても
ゆがみ方は異なります。
(立位、座位、仰向け、うつ伏せ。)
なぜなら、緊張する筋肉の場所が
変わるからです。
コラム一覧に戻る
4: 背骨、骨盤以外のゆがみ
ゆがみは筋肉の偏った緊張であり、
それは日常生活の体の使い方に
原因があるということを
前提にすると他のゆがみも分かりやすいです。
腕を組む癖があれば、
胸の筋肉は縮み、
背中側は引っ張られ、
腕は内に捻じられる癖がつきます。
すると、肩はどんどん内に入ってきます。
これもゆがみです。
女の子座り(ペタンコ座り)をし続けると
太ももや股関節は内捻じりの癖がつきます。
すると、あぐらをかこうとした時に、
足が外に倒れません。
これもゆがみです。
ゆがみは体の全部にあります。
ですから施術自体は
背骨や骨盤を整えて終わりではありません。
痛みの原因になっているゆがみを見つけ、
色々な筋肉にもアプローチして、症状を楽にしていきます。
ゆがみについて今迄より
理解を深めて頂けると嬉しいです。
コラム一覧に戻る