第39回:手のシビレは、胸が原因?
1: 手のシビレ
手のシビレが続くと、
皆さんどうされますか?
まず整形外科さんに行き、
レントゲンを撮りますよね。
すると、
「〇番と〇番の間が狭まっていますから、
ここが原因ですね。」と説明されます。
皆さんはその説明を聞いて、
「私の手のシビレは首が原因なんだ~」と
納得してしまいます。
このような流れが一般的ですが、
本当に首の骨と骨が狭まっているのが
原因なのでしょうか?
もし、首を毎日牽引しても
症状が変わらない場合は、
原因が別にあるかもしれません。
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2: 手のシビレの原因
手のシビレの原因は、
首(椎間板ヘルニア)以外にも
首の筋肉、鎖骨、胸、腕の筋肉、
手首付近など、数多くあります。
レントゲンで分かるのは、
首の骨が狭まっていることくらいです。
実はレントゲンだけでは、
ほとんど分かりません。
当院に限って言えば、
来院される方の手のシビレの原因は
胸の事が多いです。
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3: 胸の筋肉と手のシビレ
胸と言っても、
私たちが手で触れられる、
胸の筋肉(大胸筋)ではなく、
大胸筋の奥にある小胸筋という
小さめの筋肉です。
小さめの筋肉です。
神経圧迫を引き起こします。
小胸筋が縮んで固まる原因は、
肩が内に入っている姿勢です。
例えば、
・運転姿勢、PC操作姿勢
・TVを見る時の猫背の姿勢
・横向きで寝る
などです。
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4: 手のシビレの解消
解消する方法いくつかご紹介します。
①肩が内に入る姿勢を避けましょう
運転:
シートをハンドルに近づけ、
ハンドルの横又は下を持つ
PC:
キーボードを体に近づけて下さい
TV:
胸を少し張るような姿勢を心掛けましょう
腕組:
避けましょう
寝る姿勢:
仰向けが良いのですが、
手がしびれる場合は、肩の下にクッションを
入れて下さい。
② ストレッチ
バンザイをするような状態で、
肘と脇の角度をそれぞれ90度にします。
柱や壁に手の平から肘まで付け、
手とは逆の方向に胸を向けます。
胸が少し伸びているかな~ぐらいで、
20~30秒保持して下さい。
(強めのストレッチは逆効果に
なりますので、注意して下さい。)
神経圧迫が強くなると
症状の改善が難しくなります。
早目、早目に対応して下さいね。
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