第31回:坐骨神経痛でお悩みの方へ
1: 坐骨神経痛とは
腰から足先にかけて走る神経(坐骨神経)が圧迫されることで起きる様々な症状の総称です。
症状は、腰やお尻、太もも、ふくらはぎ、
足先の痛みやシビレ、麻痺です。
足先が少ししびれている~という方から、
立った瞬間、強烈な痛みで
立っていられない方まで、様々です。
神経が圧迫されている位置や
圧迫の強さにより、
痛みや
シビレの範囲、強さは異なります。
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2: 主な坐骨神経を圧迫する部位
坐骨神経痛の主な原因は
下記の3つです。
① 椎間板ヘルニア
(ついかんばんヘルニア)
背骨と背骨の間にある椎間板(クッションの役目)の
中身が飛び出すことで神経を圧迫します。
② 脊柱管狭窄症
(せきちゅうかんきょうさくしょう)
背骨の神経の通り道が狭まることで、
神経を圧迫します。
③ 梨状筋症候群
(りじょうきんしょうこうぐん)
坐骨神経は梨状筋(お尻の奥の筋肉)のすぐ近くを通りますが、
梨状筋が緊張することにより、神経を圧迫します。
<その他>
膝裏、ふくらはぎ、膝の外側、外くるぶし付近、足の甲
などで神経を圧迫している方もいます。
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3: 坐骨神経痛の圧迫部位の見分け方
① 歩くと足に痛みやしびれが出て、
少し丸まって休むと、
また歩けるようになる。
⇒ 脊柱管狭窄症
② 腰を反らせると痛みやしびれが増し、
少し前かがみになると楽になる。
⇒ 脊柱管狭窄症
③ 前かがみになると痛みやしびれが増す。
⇒ 椎間板ヘルニア
④ 仰向けで寝た状態で、
他の人に足を持ち上げてもらい、
70度未満で痛みやしびれが増す。
⇒ 椎間板ヘルニア
⑤ 立った状態で、
足先を外に向けたり、内に向けたりして、
痛みやしびれが変化する。
⇒ 梨状筋症候群
⑥ ①~⑤に当てはまらない場合は、
その他の部位を施術して
変化が出るかどうかで見極めます。
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4: 当院での考え方
絶対に忘れてはいけないのが、
どんな痛みやしびれも
体のゆがみや偏った体の使い方が原因ということです。
よって、当院では、
体のゆがみを徹底的に整え、
癖づけていきます。
(立位、座位、仰向け)
次にシビレている部位や検査から原因を絞込み、施術を行います。
原因と考えられる部位に
アプローチして、変化を確認しながら、原因を特定していきます。
更に回復を早める為に、
日常生活の改善方法についての
アドバイスや姿勢指導、体操指導を
行っていきます。
どんな辛い症状でも、
回復の道は必ずあります。
手術を考える前に是非、ご相談下さい。
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