第27回:そのストレッチは、効果があるの?
1: ストレッチ
運動前は勿論、
肩や腰が凝っている方も
ストレッチをする方は多いですよね。
ストレッチをすれば、
「筋肉が伸びて体は柔らかくなるし、
体に良いんだ~」
と
思っている方も居ますが、
実はそうでもありません。
今回はそのストレッチに対して
説明して行きます。
意外と知られていませんが、
ストレッチには、
大きく分けて2種類あります。
・静的ストレッチ:
ヨガのようにじっくり伸ばしながら行うストレッチ
・動的ストレッチ:
ラジオ体操など、動きながら行うストレッチ
通常は、2つのストレッチを分けずに
混ぜて行っている事が多いのですが、
切り分けて行うと更なる効果が期待できます。
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2: 静的ストレッチ
<行うタイミング>
・ 体が温まっている状態(入浴後、運動後など)で行うのが良いです。
(体が冷えている状態(朝や運動前など)では余り効果は期待できません。)
<ストレッチの強さ>
・ 痛くない範囲であれば、筋肉の弛緩に効果があります。
(痛みがある状態までストレッチをすると、逆に筋肉が固くなります。)
<ストレッチの時間>
・ 弱いストレッチであれば、10秒でも効果はあります。
(45秒以上伸ばすと、筋力、跳躍力、瞬発力が低下する
という
データがありますので、長時間のストレッチは気を付けて下さい。)
<ストレッチをする体の部位>
・ いつも縮んでいる筋肉を伸ばすのが効果的です。
・ 上半身: 胸、お腹、脇腹
・ 下半身: 太ももの裏
<その他>
・ 呼吸を止めず、吐く時間を長くすると効果があります。
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3: 動的ストレッチ
<行うタイミング>
・ 体を温める効果がある為、運動前など
体が冷えている時にで行うのが良いです。
<ストレッチの強さ>
・ 痛くない範囲であれば、筋肉の弛緩に効果があります。
(可動範囲の限界まで動かすと、緊張が入りますので注意して下さい。)
<ストレッチの回数>
・ 体が自然に動く程度の回数が良いです。(約10回程)
<ストレッチをする体の部位>
・ 関節周りは全て行い、更にいつも縮んでいる筋肉を
伸ばす方向に動かすのが効果的です。
<その他>
・ 呼吸を止めず、吐く時間を長くすると効果があります。
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4: 肩こり、腰痛の方は・・・
いつも縮んでいる胸とお腹を
静的ストレッチで伸ばすのが良いです。
(呼吸を止めず、10秒程やりましょう。)
<椅子に座った状態>
・ 少し肋骨を挙げて、頭を後ろに倒し、
手の平を前方に向けて下さい。
<仰向け>
・ 首の下にバスタオルを丸めたものを入れ
手の平を天井に向けて下さい。
次は動的ストレッチです。
<肩こりの方>
・ 上記の座った状態
(胸とお腹を伸ばしている状態)で、
肩甲骨を左右交互に10回程
上げ下げします。
<腰痛の方>
・ 座った状態で骨盤を上から下に抑え、
骨盤を前傾したり後傾したりを10回程繰り返します。
(骨盤が転がるようなイメージで行うのが良いです。)
普段の姿勢を改善する事が根本的な解決になりますが、
上記のストレッチをやり続けるだけでも、体は変わります。
これからは限界まで伸ばすようなストレッチを避け、
是非、効果のあるストレッチを行って下さいね~。
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