第14回:お風呂の真実!
1: お風呂は良い?
皆さん、お風呂にどのような
イメージがありますか?
リラックス出来て、疲れが取れる~♫
という方が多いのではないかと思います。
でも、入り方によって
疲労が取れ辛かったり逆に
危険を伴ったりするのは
ご存知ですか?
実は、単純にお風呂に入れば良い
という訳ではないのです。
健康の為にも、お風呂の入り方は大切ですから、
参考にしてみて下さい。
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2: リラックス出来る温度
お風呂に入ると気持ち的には
リラックスするかもしれませんが、
体的にはリラックス出来ていない
場合があります。
リラックスが出来るか出来ないかの差は
『湯船の温度』で決まります。
湯船の温度が
42~44℃で、体の緊張が強くなり、
38~41℃で、体はリラックス
できます。
これは自律神経という自分の意志では
どうすることも出来ない神経が関係していますので、
熱いお風呂が好きだから、私は熱くてもリラックス出来る!
と言う事にはなりません。
熱いお風呂で体を温めるのが好き~という方は、
疲れが取れていない事が多いので注意して下さい。
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3: 危険な温度
血圧の観点から見ると、
42℃以上のお風呂は危険を伴います。
42℃以上の湯船に入ると、
次のような事が起きます。
(下記は『ためしてガッテン』からの抜粋です)
①湯船に入った直後、体が熱さに
びっくりして末梢の血管が収縮します。
②血管の収縮に伴い血圧が上がります。
(これが引き金となり、脳卒中や心筋梗塞が
起こることもあります。)
③血圧は上がった後、今度は下がり始めます。
実験では8分後まで血圧は下がり続けます。
④血圧が下がり過ぎると、
脳に血液が行きにくくなります。
意識障害(失神)が起こる可能性が高くなります。
「気持ちよくて風呂で寝てしまった」というのは、
以上のことが原因という場合もあります。
意識障害(失神)による溺死が
1年間に1万人とも考えられていますので、
今日から、41℃以下の湯船に
入る事を強くお勧めします。
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4: 疲労回復の入力法
では、一番良い入浴の仕方を・・・と思いきや
目的によって若干、入浴方法が変わります。
(下記は『お風呂の達人 バスクリン社員が教える究極の入浴術』からの抜粋です。)
【疲労回復の入浴法】
・全身浴、
お湯の温度…40℃、
入浴時間…15分
【肩こりに効く入浴法】
・全身浴、
お湯の温度…41℃、
入浴時間…10分
【免疫力をアップさせる入浴法】
・全身浴、
お湯の温度…40℃、
入浴時間…20分
※風呂上り後30分は体を冷やさない、
上がった体温が下がるのをゆっくり待つ
ちなみに当院では、来院された方に
40℃の15分をお勧めしています。
来院された方が実際に40℃の15分の入浴を行った所、
お風呂から出た後も体のポッカポッカが長続きし、
疲れも取れやすかったそうです。
冷えにも効果が期待できますね。
是非、41℃以下の入浴で心身共にリラックスし、
疲れを次の日まで残さないようにしましょう!
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