第10回:もしかしたら、あなたもストレートネック?
1: ストレートネックとは
「私、”首のカーブが少ないから ストレートネックですね”
って言われたんですけど良くなりますか?」
と相談しにくる方がいます。
さて、ストレートネックとは何でしょうか?
聞いた事が無い方も多いと思います。
これは字の如く、『真っ直ぐな首』という意味です。
もう少し細かく説明すると首の湾曲の角度が「30度以下」
の状態を指します。 (上記の図参照)
顔が少し前に出て、首がすっと伸びている女性の方が
レントゲンを撮ると
ストレートネックと言われる確率が高いです。
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2: ストレートネックによる体への影響
私たちの背骨は首の部分は前に、
背中の部分は後ろに、
腰の部分は前に
緩やかにカーブしています。
この緩やかなカーブは、
・背骨に掛かる体重の軽減
・歩行時の足から脳へ伝わる
ショックを軽減する
などの役割があります。
ということは、
首の湾曲が少ないストレートネックの方は、
頭の重みを分散し辛いので首、肩の筋肉に
必要以上に負担が掛かります。
更に、下からのショックを首で軽減出来ないということは、
頭への負担も大きいです。
主な症状は
頭痛、耳鳴り、めまい、首痛、
肩こり、手のしびれ
などがあります。
更に自律神経にも影響する為、
自律神経失調症になる方も居ます。
放っておくと結構、辛い症状にもなって
いきますね。
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3: ストレートネックの原因
さて、ストレートネックは何が原因でしょうか?
ストレートネックと診断された方は、
ストレートネックは首の骨が変形している
と思い込んでいる方が多いです。
なぜならば、
ストレートネックはレントゲンに写る首の骨を見て
判断される為です。
では、本当の原因は何でしょうか?
その前にまず皆さん、首を前に伸ばして見て下さい。
これでレントゲンを撮ればストレートネックの完成です。
ということは、骨の変形が原因ではなく、
首の緊張状態がストレートネックの
原因なのです。
もう少し掘り下げていくと
パソコン作業や車の運転など首を前に伸ばしている姿勢を続けることで、
首の緊張が解けなくなり、ストレートネックになっていきます。
ですから、日常生活の積み重ねが
ストレートネックに繋がって行くのです。
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4: ストレートネックを改善する為には
あと、ストレートネックと診断されてなくても
首がまっすぐっぽい方は注意して下さい。
単にストレートネックの定義があるだけで
診断されてなくても痛みなどの症状は出てきますから。
ここでは、首に湾曲を付けて行く方法を教えます。
<枕体操>
①仰向けの状態で首の下にバスタオルを
1,2枚丸めて入れます。
ポイントとしては、頭が少し浮くような
状態を作る事です。
②この状態で顔を左右にゆっくり、大きく、
10~20回振ります。
③あとはこのまま休みます。
(最初は2,3分から最終的には朝まで)
<姿勢改善 1>
・顔が前に出ているな~と思ったら
後頭部をいつもより2,3cm後ろに
引くようにする。
<姿勢改善 2>
・前屈みの姿勢をしなければ行けない
時は、 首の付け根からではなく、
足の付け根から前屈する。
この3つを癖付ける事でストレートネックは改善していきます。
ただ、ストレートネック+猫背の方は
猫背を改善しないとストレートネックの改善は難しいです。
辛い症状になる前に、上記3つを実践して楽な体に戻しましょう!
それでも改善しない場合は、迷わずに整体に行きましょう!
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