第四回:体にして良いこと、悪いこと
1: 押したり、揉んだり、叩いたりするのはダメ?
絶対にダメという訳ではありません。
しかし、筋肉が硬くなっている方は、とても強く押したり、揉んだり、叩いたりします。
この「強い刺激」がダメなのです。
強い刺激は、脳に防衛反応を働かせ、筋肉をますます緊張させます。
筋肉の緊張を解こうとしているのに、逆効果となります。
試しに、バンザイをしてどこまで上がるかチェックして見て下さい。
次にいつも通りに肩もみをして、それからバンザイをして下さい。
肩もみした後の方がバンザイがやり辛かったり、手が上がりにくかったりしませんか?
肩もみをして肩が楽になったはずなのに・・・。
これは、筋肉の緊張が増したという事ですね。
だから、自分で「楽~、気持ち良い~!」
と思うのと、
脳が感じる刺激の強さは同じでは無いということです。
刺激の強さに気を付けましょう!
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2: マッサージ(強い刺激)で筋肉が柔らかくなる理由
強い刺激を入れると筋肉が緊張しますが、更に入れ続けると、筋肉が柔らかくなります。
こちらも皆さん、経験していますよね。
強く揉まれれば揉まれるほど、肩が楽になり、肩の筋肉が柔らかくなる~。
これは筋肉の緊張が解けた訳ではありません。
筋肉の繊維が切断されることにより柔らかく感じるだけです。
スーパーで買って来たお肉や魚を棒で叩いて柔らかくするのと一緒ですね。
筋肉の繊維がぐちゃぐちゃとなっている為、柔らかくなるのです。
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3: ストレッチ体操は良い?
押す、揉む、叩く以外に普段やられているのが
ストレッチ体操だと思います。
こちらも単純にストレッチ体操だから良いとは言い切れません。
ストレッチ体操は筋肉を伸ばしていくものですが、
筋肉も伸ばされ過ぎると、強い刺激となります。
だからストレッチ体操も痛みを我慢しながら行うのは止めましょう。
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4: 筋肉に良い事は?
筋肉自体は、伸ばす事も必要ですが、縮める事も必要です。
ゴムを考えると分かりやすいです。
伸ばされ続けても、縮め続けてもゴムは弾力性を失います。
適切な範囲で伸び縮みさせる事が一番、柔軟性が保たれます。
これを日常生活に置き換えると、筋肉に一番負担が掛かるのが、
同じ姿勢を長時間続けることです。
仕事、車の運転、TVを見るなど。
あっという間に30分、1時間、同じ姿勢をとっていませんか?
首、肩、背中、腰など痛くなりますよね。
この状態が起きない為にも、5~10分置きに筋肉を伸縮させて下さい。
(痛みの無い範囲で行うのがポイントです。)
<例>
・ 体を丸めたり、反らせたりする。
・ あらゆる関節を回旋運動させる。
・ 歩く
日頃から筋肉を伸縮させ、一部の筋肉に負担を掛け続けないことが、
痛みの予防となります。
どんな施術をしても、日常生活の痛みの原因を無くさない限り、痛みは再発します。
普段からの心懸け次第で体の痛みは変わります。
是非、自分の体をいたわってあげて下さい。
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