第三回:椎間板ヘルニアについて(その2)
1: 病院での診断
病院ではレントゲン、CT、MRIのどれかで検査します。
(その病院の設備によります)
施術所に来られる方で、
「レントゲンで検査して椎間板ヘルニアと言われました」
という方が居ますが、
レントゲンの結果を鵜呑みにしては行けません。
レントゲンでは背骨は写りますが、
椎間板は写りません。
まして、椎間板が飛び出しているかどうかは分らないのです。
では、なぜレントゲンの結果からで椎間板ヘルニアと言うのでしょうか?
それは、背骨と背骨の隙間を見て、隙間が狭ければ「椎間板ヘルニア」と
判断されるようです。
なので、本当に椎間板ヘルニアかどうかは、
CTかMRIの検査が必要になります。
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2: 手術
CTかMRIで椎間板ヘルニアと診断され、手術を勧められる方も多いですね。
手術では神経に触れている箇所を
切断するのですが、
こちらもよ~く考えた方が良いです。
考えてほしい理由は3つあります。
・ 足のしびれは本当に椎間板ヘルニアが原因?
・ 椎間板ヘルニアの手術をしたら足のしびれは再発しないの?
・ 手術以外で足のしびれは良くならないの?
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3: 足のしびれは本当に椎間板ヘルニアが原因?
足がしびれる原因は3つあります。
①神経の圧迫
②血管の圧迫
③筋肉疲労
① 神経を圧迫する要因
椎間板ヘルニア、お尻の筋肉、足の筋肉
② 血管を圧迫する要因
お尻の筋肉、足の筋肉
(正座で足がしびれるのは血管の圧迫です)
③ 筋肉疲労
しびれを感じる部位自体の筋肉が
酷使されています。
足のしびれの原因が椎間板ヘルニアでない場合は、
手術しても効果はありませんので要注意です!
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4: 椎間板ヘルニアの手術をしたら足のしびれは再発しないの?
椎間板ヘルニアが原因で手術した場合は、
手術により足のしびれはなくなります。
しかし、これは椎間板ヘルニアになる原因を考えれば
再発するかどうかの答えは簡単です。
椎間板ヘルニアになる原因としては、
椎間板に大きな負荷がかかり続けることです。
<椎間板ヘルニアになる主な原因>
・ からだの歪み
・ 猫背の姿勢
・ 重い荷物を持ち続ける、
・ ゴルフなどの急激な動作など
これらの原因が改善されないことには、
やはり椎間板ヘルニアは再発します。
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5: 手術以外で足のしびれは良くならないの?
<椎間板ヘルニアが原因で無い場合>
原因となっている筋肉の緊張を緩めて行けばしびれは無くなります。
<椎間板ヘルニアが原因の場合>
椎間板が圧迫されて中身が飛び出している状態なので、
椎間板の圧迫を開放してあげれば、飛び出している中身(髄核)は
お饅頭(線維輪)の中に入って行きます。
それにより神経圧迫が解消され、しびれが無くなります。
(人により解消度合いは違います)
飛び出している中身(髄核)がお饅頭(線維輪)の中に戻らない場合でも
髄核は体内で次第に消滅していきますので安心して下さい。
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6: 椎間板の圧迫を開放するには?
リセット療法を例にすると
・ からだの歪みを整える
(からだの歪みも椎間板を圧迫しています)
・ 背骨と背骨の間を広げる施術を行う
・ 姿勢改善を行う(猫背の姿勢が一番厳禁!)
更に日常生活での改善も必要です。
・ 猫背の姿勢を避ける
・ 重い物を持つのを避ける
・ ゴルフなど急激に体を動かす動作を避ける
・ 仰向けで休む時間を多くする
・ ストレスを減らす など
どの症状にも言えますが、施術と日常生活の両方で
体の痛みを改善していきます。
「椎間板ヘルニア」を2回に分けましたが、
理解を深める事が出来たでしょうか?
椎間板ヘルニアがどういうものかが分かれば、怖がらずに済みます。
安心して施術を受け、日常生活を変え、
体の痛み、しびれをどんどん改善して行きましょう!
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